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 転倒して骨折した母親を自宅の浴室に放置して死亡させたとして、兵庫県警は20日、同居の次男でタクシー運転手の今脇伸二容疑者(60)と、妻のパート真由美容疑者(46)=ともに神戸市灘区上野通3丁目=を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕し、発表した。伸二容疑者は「医師に見せていないが手当てはしていた」などと容疑を否認。真由美容疑者は認めているという。

 捜査1課によると、亡くなったのは伸二容疑者の母純子さん(88)。2人は17日午後11時ごろ、屋外の散歩中に転倒した純子さんを自宅に連れ帰り、浴室の洗い場で着替えさせようとしたが、その場で横になって動けなくなった純子さんを放置。翌18日午前10時ごろ、複数の肋骨(ろっこつ)骨折などによる急性呼吸循環障害で死なせた疑いがある。

 異変に気づいた伸二容疑者からの連絡で往診した医師が、18日午後2時ごろに「患者が亡くなっている」と110番通報した。