日本経済新聞社の読者センターに電話した東京都内の男性が、担当者から「頭おかしい」と言われたとして50万円の慰謝料を求めた訴訟の判決で、東京地裁の中畑洋輔裁判官は20日、「侮辱的な発言は許されない。問い合わせには誠実に対応すべきで、ぞんざいに扱うことは避けなければならない」と述べ、1万円の支払いを命じた。

 判決によると、2012年3月、男性からの記事の内容に関する問い合わせに応対した担当者が「あなた、ちょっと頭おかしいんじゃないですか」と発言した。

 日本経済新聞社の広報室は「不適切な発言があったことは事実で、適切に対応する」とのコメントを出した。(共同)