野村克也は、筒香嘉智を「好きなタイプの選手じゃない。だって頭を使ってないでしょ」と言った。しかし「天才」だとも言った。私はセ・リーグの救世主だと思う。
筒香は先輩だった村田修一以来、久々に出たセの「和製大砲」だ。
キャリアSTATS イースタンリーグの成績も載せる。

Tsutsugo-2015


2009年のドラフト1位。和歌山出身だが横浜高校に野球留学。ドラ1で横浜に入団。同期には広島の今村猛、楽天の西田哲朗、ソフトバンクの今宮健太、西武の菊池雄星など。

ファームの成績を見れば、この選手の長打力がずば抜けたものだったことが分かる。
1年目はほぼフル出場して26本塁打、2年目はわずか57試合の出場で14本塁打で2年連続本塁打王。

2012年は一軍でフル出場したが荒っぽさが目立った。この頃まで三塁手だったが、翌年は故障に加え、中村紀洋の加入で試合出場が減る。
2014年に左翼にコンバートされてから打撃も安定した。

スケールの大きさではセの日本人随一だろう。「頭を使っていない」と野村に言われたが、20代前半の若さである。恵まれた体、豊かな才能を思いきり伸ばすと気ではないかと思う。
今季の本塁打はやや物足りないが、チームも首位で折り返した。後半はどんどん本数を増やすのではないか。
セは頭を使いすぎて打てない打者が多いのだ。80歳の老人の言葉などに委縮せず、どんどん打ってほしいと思う。

故障が多いこと、スランプがやや長いことが気になるが、そのスケールの大きさは比類がない。

DeNAの主力選手は、FAで移籍するパターンが多い。巨人ではなく、ソフトバンクに当たりに移籍する可能性もあるのではないか。
そうならず、願わくばフランチャイズで500本塁打を打つくらいの活躍をしてほしい。
それがセの実力アップにも、戦力均衡にもつながるはずだ。


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1981年西本聖、全登板成績【気迫のピッチングが身を結んだ沢村賞】