2016年6月8日

「山陰新幹線」実現を 総会で連携強化要求

 「山陰新幹線」整備を目指し、沿線自治体の首長らで構成する「山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議」(会長・深沢義彦鳥取市長)は7日、東京都内で総会を開いた。山陰新幹線の実現にもつながる北陸新幹線・舞鶴ルート案が浮上していることから、同ルート決定を求める団体と連名で「山陰新幹線の整備と北陸新幹線舞鶴ルートの実現」を決議した。

 深沢会長は、北陸新幹線の未着工区間(福井県・敦賀―大阪)のルート選定が佳境に入っているとして「山陰新幹線の早期実現には(京都府北部の舞鶴市を経由する)舞鶴ルートが合理的で効果的」と強調。出席者に連携強化を求めた。

 総会では、7月30日に鳥取市内、9月に都内で「山陰新幹線を実現するための総決起大会」の開催を確認。同市では関係自治体や国会議員らを招き、山陰新幹線整備への機運を盛り上げる。

 決議は、山陰新幹線の実現に有効とする舞鶴ルートの誘致に取り組む「北陸新幹線京都府北部ルート誘致促進同盟会」(会長・多々見良三舞鶴市長)と連名で採択。8日は「山陰新幹線を実現する国会議員の会」会長の石破茂地方創生担当相に要望書を提出する。(衣笠伸治)