“正解率1.7%”新洗濯マーク理解のコツ
日本テレビ系(NNN) 7月20日(水)21時16分配信
インターネット上で話題となった言葉を毎回一つ取り上げ、日テレNEWS24・デジタル編集チームが取材する「Hot Word」。20日は「洗濯表示」。「洗濯表示」とは衣服のタグに付いている、洗濯のやり方を表示するマークです。この洗濯表示マークが、今年12月から国際基準に合わせた新しいものに変わります。
しかし、ネット上ではこのマークに対し、「慣れるまで大変そう」「言葉で表示してほしい」「おばあちゃんが困るだろうなあ」など、戸惑いの声が多く出ています。
衣料用洗剤などを販売している「ライオン」が新しい洗濯表示マークに関し、どのくらい理解しているのか今年5月に調査を行いました。すると、漂白に関するマークについて、正しく理解していた人は1.7%しかいませんでした。
新しい国際基準の洗濯マークを理解するためには、あるポイントがあります。それは「5つの基本記号と付加記号の組み合わせ」です。
5つの基本記号は「家庭洗濯」「漂白」「乾燥」「アイロン」「クリーニング」を表しています。この基本記号に、洗濯の強さやアイロンの仕上げの温度などを表す「付加記号」を組み合わせて表示していきます。
アイロン表示の場合、「・」の数でアイロン仕上げの温度の違いを表します。1つで「110℃」、2つで「150℃」、3つで「200℃」と、多いほど温度が高くなっています。
1回で覚えるのが難しい国際基準の洗濯マークですが、そもそもなぜ、洗濯マークを国際基準に合わせたのでしょうか。経済産業省に話を聞きました。
海外メーカーの衣服を輸入する場合、国際基準のマークのほかに日本の洗濯記号のマークを、衣服のタグに付けないといけません。しかし、国際基準のマークに統一することによって作業が減ります。こうすることで、輸入だけではく、輸出も含めて衣服の流通がスムーズになるということです。
ただ、ネット上の反応にもあるように、消費者には分かりづらいと受け止められています。きちんと広報をしてもらわないと、洗濯方法を間違えて大事な服がダメになるなど混乱が起きてしまうかもしれません。
最終更新:7月20日(水)21時36分
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