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 中国やインド、ロシアなど新興5カ国の共同出資で昨年、設立された「BRICS開発銀行」(正式名・新開発銀行=NDB)が20日、上海で年次総会を開いた。出資国の通貨建ての債券発行で資金を調達して融資を増やす方針で、新興国経済が減速する中でも存在感の発揮をねらう。

 総会では、初年度の融資として、ブラジルと南アフリカを含む出資5カ国それぞれの新エネルギー事業に合計9・1億ドル(約970億円)を貸し出すことを決めるなど、業務が本格始動したことが報告された。

 開幕式に出席した中国の張高麗(チャンカオリー)副首相は、「世界経済における途上国の地位は高まっているのに発言権は不足している」と強調。先進国主導の既存の国際金融機関に対して、NDBが「途上国同士が協力する新時代を切り開く」とした。

 総会前には、同行初となる債券…

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