ウィーン=喜田尚
2016年7月20日21時00分
ウクライナからの報道によると、首都キエフの中心部で20日朝、著名ジャーナリストのパーベル・シェレメト氏(44)が運転する乗用車が爆発、シェレメト氏は即死した。検察当局は車に仕掛けられた爆弾による計画的な殺人とみて捜査を始めた。
シェレメト氏はベラルーシ出身。1990年代から同国の強権的なルカシェンコ大統領の政権に批判的な報道で知られ、その後ロシアへ移住した。過去5年間は報道の自由を求めてウクライナに移り、調査報道で知られるインターネット報道機関「ウクライナの真実」を拠点に活動した。
「ウクライナの真実」によると、爆発は午前8時前、シェレメト氏が自宅から車を運転し始めた直後に発生。車は大破して燃え上がった。現場は、2014年2月に親欧米派の市民と治安部隊が衝突し、親ロシア路線の前政権崩壊を招いた独立広場のすぐ近く。内務省報道局長は「我が国の不安定化を狙った犯罪だ」と述べた。(ウィーン=喜田尚)
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朝日新聞国際報道部
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