蹴球探訪
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【ゴルフ】原江里菜が単独首位 “夏に強い”の本領発揮 体重絞れてベストに2016年7月17日 紙面から
◇サマンサタバサ レディース<第2日>▽16日、茨城県阿見町・イーグルポイントGC(6582ヤード、パー72)▽天候・曇り時々晴れ、25・9度、南南東2・7メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽106選手(うちアマ8人)▽観衆5909人 全米女子オープン帰りで前日5位発進の原江里菜(28)=NEC=が好調なパッティングを武器に6バーディー、ノーボギーのベストスコア66をマーク。通算8アンダーまで伸ばして単独首位に立った。自身のウエア契約社主催大会でツアー3勝目を飾ることができるか。2打差の2位にキム・ハヌル(韓国)、5アンダーの3位に木戸愛(26)=ゼンリン=ら3人が続く。前日首位タイのアマチュア・吉本ひかる(17)=滋賀短大付高3年=は19位に後退した。 最終ホールをこの日6つめのバーディーで締めた原江里菜。暑い季節に強い理由はウエートにあるという。 お年ごろの乙女たちにリアル体重を聞くのはヤボというもの。女子プロゴルファーのメンバーズガイド(通称・美女図鑑)に記入されている“公称”体重は、軽めにサバを読まれた数字が多い。原も例外ではない、というより、例年似たような周期で変動があるそうだ。「シーズンオフにトレーニングで追い込んで、2月頃はかなり落ちるんですけど、開幕と同時に自分にご褒美あげちゃうから太ってスタートする。それが夏になると自然に絞られてベスト体重になるんです」 7月中旬の現在、原の体重は開幕時から約3キロ減。公称の60キロに限りなく近い重さだという。「私のシーズンに入ってきたかな〜と。プロでの2勝も7、8月だし、アマチュア時代から夏はいつも好成績なんですよ」と言い切る夏女。自身初の全米女子オープンを69位で終え、12日に帰国したばかりだが、「時差も意外と平気。毎日疲れて、よく眠れています」と66の猛攻で一気に首位を奪った。 「完璧でした」という一日は1番で6メートル、3番で10メートルの長いバーディーパットを沈めると、5番4メートル、11番2メートルを挟んで、13&18番ではショットをピンそば50センチに。12番では9メートルのパーパットを決めてピンチも乗り切った。「パターのグリップを4、5センチ長く持つように変えました。そしたらストロークがスムーズで芯に当たって、ボールの転がりもいい。今週、気がつきました」 そもそも「(大きな)胸が邪魔で動きにくかった」ことから、深く前傾して両肘を浮かせる構えを採用。その流れでパターはグリップとシャフトの境目ギリギリを持っていたが、その小さな工夫がバーディーラッシュを呼び込んだ。江里菜の夏到来−。昨夏の大東建託・いい部屋ネットレディス以来となる3つめの優勝杯奪取へ死角は見当たらない。 (月橋文美) <原江里菜(はら・えりな)> 1987(昭和62)年11月7日生まれの28歳。愛知県豊田市出身。164センチ、60キロ。10歳の時、父の勧めでゴルフを始める。高校は宮城・東北高へ。全国高校選手権などで優勝。東北福祉大に進学し、日本女子学生を制覇も「親に迷惑をかけず、自分のやりたいことで自立したい」と出場予選会(QT)経由で2007年にプロデビュー。08年8月のNEC軽井沢72で初V。09年中盤からスランプに陥ったが、11年夏から森守洋コーチについて復活。15年の大東建託・いい部屋ネットレディスで悲願の2勝目達成。 PR情報
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