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【ゴルフ】

全美貞、涙の復活V 4打差逆転で3年ぶり!

2016年7月18日 紙面から

最終日、逆転で3年ぶりのツアー23勝目を挙げた全美貞は、目を潤ませながら優勝インタビューに答える=茨城・イーグルポイントGCで(神代雅夫撮影)

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◇サマンサタバサレディース<最終日>

▽17日、茨城県阿見町・イーグルポイントGC(6582ヤード、パー72)▽天候・曇り、26・4度、南西1・4メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽50選手(うちアマ2人)▽観衆7226人

 4打差6位から出た全美貞(ジョン・ミジョン、韓国)が6バーディー、ノーボギーのベストスコア66で回り、通算10アンダーで逆転優勝を飾った。2013年のヨコハマタイヤPRGRレディス以来3年ぶりのツアー通算23勝目。1打差の9アンダー2位に木戸愛(26)=ゼンリン、8アンダー3位に前日首位の原江里菜(28)=NEC=と西山ゆかり(34)=アマダホールディングス=が入った。

 久しぶりに強い全美貞を見せた。最終組の3組前で3〜4メートルのバーディーチャンスをことごとく決めて迎えた最終18番。残り119ヤードをピン手前2メートルに止め、6つ目のバーディーで締めた。「でもそれで首位と並んだだけ。優勝できるとは全然思わなかった」。しかし予想に反し、プレーオフもなく優勝が決まった。

 「信じられない。また優勝できる日が来るなんて…」。優勝会見では涙が頬を伝った。

 2012年に年間4勝し賞金女王に輝いた。だが翌年春先の1勝を最後にV戦線から遠のいた。「14年は右手首の靱帯(じんたい)損傷。インパクトで手の甲が割れるような痛みだった。治っても怖くて、力を入れられず、スイングも徐々に崩れた」。その後の右肩の故障は今も癒えぬまま。賞金ランクも13年12位、14年24位、15年22位。「心が折れていた。自信が1ミリもなくなった。何度もゴルフを辞めたほうがいいと考えた」という。

 苦しみ、悩み抜いた末に突然やって来たご褒美。「夢だと思っていた優勝ができた。頑張ればまた何かできるかも」と語った。 (月橋文美)

 

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