オランダ・デルフト工科大学の研究者が、原子1個を1ビットに見立てて動作するメモリーを開発しました。大きさだけで言えば、1平方インチ(日本郵便の特殊切手大/6.5cm2)の面積に62.5TBのデータ量を記録できる計算で、記録密度は現時点でもっとも高いHDDの500倍に達します。
研究では8ビットx8行で1ブロックを形成し、ブロックごとに行開始、通常ブロック、改行位置といったチェックマークを付与することで意味のあるデータを構成することができるようになっています。
なお、この方式ならば銅の表面積を増やすだけで容量を増やすのも表面積を増やすだけであるため、本当に実用化ができたなら、たとえばスマートフォンなどに数十テラバイトクラスのストレージを搭載することも可能となるかもしれません。
論文はNature Nanotechnology、A kilobyte rewritable atomic memory(F. E. Kalff, M. P. Rebergen, E.Fahrenfort, J. Girovsky, R. Toskovic, J. L. Lado, J. Fernández-Rossier & A. F. Otte