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【大相撲】

白鵬、稀勢を倒して1000勝だ!! きょう名古屋場所初日

2016年7月10日 紙面から

土俵祭りに出席した日本相撲協会の八角理事長(前列右端)と(後列右から)白鵬、鶴竜、稀勢の里=愛知県体育館で(榎戸直紀撮影)

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 名古屋場所(中日新聞社共催)の土俵祭りが9日、会場となる名古屋市中区の愛知県体育館で、八角理事長(元横綱北勝海)や三役以上の力士らが出席して行われた。史上3人目となる通算1000勝まであと13勝の横綱白鵬(31)=宮城野=は全勝で13日目に節目の勝ち星を挙げる意欲を見せた。綱とりに挑む大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=は「あとはやるだけ」とのひと言に悲願成就への闘志を込めた。

 名古屋を沸かせる主役は横綱在位10年目に突入するこの男なのか。白鵬は大台到達のXデーを13日目に定めた。「早いことに越したことはないし、いい欲を出して、ぶつけていきたいですね」。土俵祭りと変わらない穏やかな表情のまま、初日から土つかずで突っ走る決意表明した。

 暗に稀勢の里を意識しているようだった。13日目は優勝争いの行方を大きく占う可能性がある。順当に進めば番付上、東正位の横綱と大関が対戦する。名古屋場所でいえば、白鵬−稀勢の里。白鵬が最も意識するといえる相手を倒して1000勝到達なら箔(はく)も付く。

 夏場所13日目の全勝対決は白鵬に軍配。稀勢の里の初Vと綱とりを阻止する流れへと傾いた。場所後の優勝一夜明け会見で「順当にいけば名古屋場所13日目で通算1000勝。おそらく稀勢の里と当たることになる」と問われ「今の質問、胸のどこかにしまっておきます」と不敵に笑っていた。だが、この日は記憶を呼び戻すように稀勢の里を倒した上での大台到達をにおわせた。

 別の記録もかかる。38度目の優勝を飾れば、千代の富士の6度を抜いて単独トップとなる7度目の名古屋制覇だ。「名古屋に入って1000勝を応援してくれる盛り上がりに乗っていきたいところもあるけど、とりあえず(気持ちを)抑えながら」。何よりもまず、程よい緊張感で初日を迎えたい。

 場所後に母国・モンゴルでアマチュア相撲の世界選手権が開催される。土俵祭り後に白鵬は同選手権向けの映像の収録に臨んだ。出席予定の白鵬からすれば、通算1000勝&V38を手土産に凱旋(がいせん)したいところだ。名古屋場所13日目。全勝対決で綱とりの稀勢の里を蹴散らす。節目の勝利も賜杯も譲らない最強横綱の姿をファンの目に焼き付ける。(永井響太)

 

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