日本とベトナム 仲裁裁判の判断順守で連携
モンゴルを訪れている安倍総理大臣は、ベトナムのフック首相と会談し、南シナ海を巡る国際的な仲裁裁判で中国の主張が認められなかったことを受けて、判断が順守されるよう連携していく考えで一致しました。
この中でベトナムのフック首相は、南シナ海を巡る国際的な仲裁裁判で中国の主張が認められなかったことを受けて、「南シナ海での緊密な連携が非常に重要だ。今後もASEAN=東南アジア諸国連合の外相会議や首脳会議に向けて日本と連携していきたい」と述べました。そのうえで、フック首相は「仲裁裁判の結果は順守されなければならない。航行や飛行の自由のために法の支配が確保されるべきで、ベトナムは仲裁裁判の結果を完全に支持する姿勢だ」と述べました。
これに対し、安倍総理大臣は「仲裁裁判では認識が完全に一致した」と述べ、両首脳は仲裁裁判の判断が順守されるよう連携していく考えで一致しました。
また、安倍総理大臣は、仲裁裁判の当事国、フィリピンのヤサイ外相とも会談し、当事国が仲裁裁判の判断に従うことで紛争が平和的に解決されることが重要だとして、日本とフィリピンが緊密に連携していくことを確認しました。
さらに安倍総理大臣は、ドゥテルテ大統領の下で日本とフィリピンの協力関係をさらに発展させたいという考えを伝えました。
ヤサイ外相は会談後、NHKの取材に対して「仲裁裁判の判断については、現在、専門家らが詳細を検討している段階であり、その結果を踏まえたうえで、国益が最大限反映できる選択肢を取りたい」と述べ、まだ最終的な方針が定まっていないことを示唆しました。
また、ヤサイ外相は、16日までモンゴルで開かれるASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議の期間中に中国の王毅外相と会談する予定があるのかという質問に対して、「スケジュール次第だが、確定したものはない」と述べるにとどまりました。
フィリピンは、中国との関係悪化を避けつつ、仲裁裁判の判断を踏まえて、中国から経済面での支援など譲歩を引き出したい考えで、今後の中国側の出方もじっくり見極めることにしています。
これに対し、安倍総理大臣は「仲裁裁判では認識が完全に一致した」と述べ、両首脳は仲裁裁判の判断が順守されるよう連携していく考えで一致しました。
また、安倍総理大臣は、仲裁裁判の当事国、フィリピンのヤサイ外相とも会談し、当事国が仲裁裁判の判断に従うことで紛争が平和的に解決されることが重要だとして、日本とフィリピンが緊密に連携していくことを確認しました。
さらに安倍総理大臣は、ドゥテルテ大統領の下で日本とフィリピンの協力関係をさらに発展させたいという考えを伝えました。
ヤサイ外相は会談後、NHKの取材に対して「仲裁裁判の判断については、現在、専門家らが詳細を検討している段階であり、その結果を踏まえたうえで、国益が最大限反映できる選択肢を取りたい」と述べ、まだ最終的な方針が定まっていないことを示唆しました。
また、ヤサイ外相は、16日までモンゴルで開かれるASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議の期間中に中国の王毅外相と会談する予定があるのかという質問に対して、「スケジュール次第だが、確定したものはない」と述べるにとどまりました。
フィリピンは、中国との関係悪化を避けつつ、仲裁裁判の判断を踏まえて、中国から経済面での支援など譲歩を引き出したい考えで、今後の中国側の出方もじっくり見極めることにしています。