日独首脳会談 経済危機陥らぬよう協力確認
安倍総理大臣は15日午前、訪問先のモンゴルでドイツのメルケル首相と会談し、イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を選択したことを受けて世界経済が危機に陥らないよう緊密に協力していくことを確認しました。
ASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議に出席するためモンゴルのウランバートルを訪れている安倍総理大臣は、15日午前、ドイツのメルケル首相と会談しました。
この中で、安倍総理大臣は、イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を選択したことについて、「新興国経済の減速などが世界経済に与えるリスクへの対応が必要だ。あらゆる政策を実施するという伊勢志摩サミットでの合意を踏まえ、両国で世界経済をけん引したい」と述べました。
これに対し、メルケル首相は「イギリスにはEUとどのような関係を持ち続けたいのか明らかにしてほしい。イギリスがよいところだけを得るわけにはいかないし、追随国が出ることを防ぐという課題もある」と述べ、両首脳は世界経済が危機に陥らないよう緊密に協力していくことを確認しました。
また、安倍総理大臣がフランス南部のニースで起きたテロ事件について「断固非難する」と述べたのに対し、メルケル首相も「非常に心を痛めている。フランス国民の記念日でもあり、ショックは大きかったと思う」と述べました。
さらに、安倍総理大臣は、南シナ海を巡る国際的な仲裁裁判で中国の主張が認められなかったことについて、「法的拘束力を有するので、当事国が仲裁裁判の判断に従う必要がある。ドイツと連携して法の支配、および紛争の平和的解決を呼びかけていきたい」と述べました。これに対し、メルケル首相は「この件はEU加盟国の中で議論が行われている」と述べるにとどめました。
この中で、安倍総理大臣は、イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を選択したことについて、「新興国経済の減速などが世界経済に与えるリスクへの対応が必要だ。あらゆる政策を実施するという伊勢志摩サミットでの合意を踏まえ、両国で世界経済をけん引したい」と述べました。
これに対し、メルケル首相は「イギリスにはEUとどのような関係を持ち続けたいのか明らかにしてほしい。イギリスがよいところだけを得るわけにはいかないし、追随国が出ることを防ぐという課題もある」と述べ、両首脳は世界経済が危機に陥らないよう緊密に協力していくことを確認しました。
また、安倍総理大臣がフランス南部のニースで起きたテロ事件について「断固非難する」と述べたのに対し、メルケル首相も「非常に心を痛めている。フランス国民の記念日でもあり、ショックは大きかったと思う」と述べました。
さらに、安倍総理大臣は、南シナ海を巡る国際的な仲裁裁判で中国の主張が認められなかったことについて、「法的拘束力を有するので、当事国が仲裁裁判の判断に従う必要がある。ドイツと連携して法の支配、および紛争の平和的解決を呼びかけていきたい」と述べました。これに対し、メルケル首相は「この件はEU加盟国の中で議論が行われている」と述べるにとどめました。