英新政権 離脱派・残留派のバランス図る人選に

英新政権 離脱派・残留派のバランス図る人選に
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13日に就任したイギリスのメイ首相は、新政権の主要閣僚の人選を固め、国民投票で離脱派のリーダーだったジョンソン氏を外相に起用するなど、離脱派と残留派、双方のバランスに配慮し、分断された国内の融和に取り組む姿勢を示すねらいがあるものとみられます。
13日に就任したイギリスのメイ首相は、14日までに新政権の主要閣僚の人選を固めました。
このうち、国民投票で離脱を支持した議員では、離脱派のリーダーだったジョンソン氏を重要閣僚である外相に起用したほか、メイ首相と党首の座を争い、処遇が注目されていたレッドサム氏を環境・食料・農村相として初入閣させました。
また、EUからの離脱決定に伴って新設された閣僚ポストでは、離脱交渉を担当する閣僚にベテラン議員のデービス氏を、海外との貿易を担当する閣僚にフォックス元国防相をそれぞれ起用し、いずれも離脱支持の実力派議員を充てることで、難航が予想されるEUとの離脱交渉に臨む方針です。
一方、残留を支持した議員も重要閣僚として起用し、ハモンド前外相を財務相に充てたほか、ラッド前エネルギー・気候変動相を内相に任命しました。
メイ首相は国民投票では残留を支持しましたが、離脱派と残留派、双方のバランスに配慮することで国民投票で2つに割れた保守党内や、分断された国内の融和に取り組む姿勢を示すねらいがあるものとみられます。

米オバマ大統領が電話で祝意

アメリカ、ホワイトハウスのアーネスト報道官によりますと、オバマ大統領は14日午前、イギリスのメイ首相と電話で会談しました。この中で、オバマ大統領は、メイ首相の就任に祝意を伝えたうえで、同盟国であるイギリスとの意思疎通の強化に努めることを強調したということです。