中国・ベトナム首脳が会談 南シナ海問題を議論
中国の国営メディアは、李克強首相がベトナムのフック首相と会談し、南シナ海を巡る中国の主張は国際法に違反するとした国際的な仲裁裁判の判断について「当事国どうしが対話を通じて解決すべきだ」と主張したと伝え、この問題で国際的な圧力が強まることを避けようとするねらいがあるものとみられます。
中国国営の新華社通信によりますと、李克強首相は14日、訪問先のモンゴルで、南シナ海の島々の領有権を巡って争いが続くベトナムのグエン・スアン・フック首相と会談しました。
会談では、李首相が南シナ海を巡る中国の主張は国際法に違反するとした国際的な仲裁裁判の判断について「認めず、受け入れない」とする立場を改めて示したということです。また李首相が「当事国どうしが対話を通じて解決すべきだ」と主張した一方、フック首相は「対話を通じて紛争を解決したい」と述べたということです。
中国としては、領有権を巡って争うベトナムと対話する姿勢を国営メディアを通じてアピールすることで、「仲裁裁判には南シナ海の問題を扱う権限がない」とする政府の主張を強調した形です。また、15日からモンゴルで開かれるASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議などの場で国際的な圧力が強まることを避けようとするねらいもあるものとみられます。
会談では、李首相が南シナ海を巡る中国の主張は国際法に違反するとした国際的な仲裁裁判の判断について「認めず、受け入れない」とする立場を改めて示したということです。また李首相が「当事国どうしが対話を通じて解決すべきだ」と主張した一方、フック首相は「対話を通じて紛争を解決したい」と述べたということです。
中国としては、領有権を巡って争うベトナムと対話する姿勢を国営メディアを通じてアピールすることで、「仲裁裁判には南シナ海の問題を扱う権限がない」とする政府の主張を強調した形です。また、15日からモンゴルで開かれるASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議などの場で国際的な圧力が強まることを避けようとするねらいもあるものとみられます。