南スーダンの戦闘は小康状態 情勢は依然不透明

政府軍と反政府勢力の間で戦闘が再燃した南スーダンでは、双方によって停戦命令が出されてから4日目となり、戦闘は今のところ小康状態となっていますが、双方の不信感は根強く、戦闘がこのまま収まるのか不透明な情勢が続いています。
キール大統領派の政府軍とマシャール副大統領を支持する反政府勢力の戦闘が再燃した南スーダンでは、今週に入って双方が配下の兵士に停戦命令を出し、14日で停戦から4日目になりました。
これまでのところ、戦闘は小康状態が続き大きな衝突は起きておらず、マシャール副大統領の報道官は「これ以上の衝突を防ぐためだ」として、反政府勢力の兵士たちをジュバ市の外に移動させたことを明らかにしました。
一方、現地では、マシャール副大統領が安全のためとして、所在を明らかにしていないなど双方の不信感は根強く、戦闘がこのまま収まるのか不透明な情勢が続いています。
こうしたなかで、外国人が退避する動きが広がっており、日本の関係者もJICA=国際協力機構の職員などがすでに退避しています。
日本大使館では安全を確保するため、現地に残っている大使館員や国連機関の職員など、それに国連のPKO=平和維持活動に参加している自衛隊の部隊と引き続き緊密に連絡を取り合うことにしています。