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【プロ野球】

阪神・金本監督、後半戦での巻き返しに向け選手に静養指令

2016年7月15日 紙面から

13日のヤクルト戦で指揮を執る阪神・金本監督=神宮球場で(飯室逸平撮影)

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 真夜中の首脳会談−。阪神が13日深夜に4者会談を行っていたことが14日、分かった。球宴前最後のヤクルト戦(神宮)を連勝で締めた後、金本知憲監督(48)が平田チーフ兼守備走塁コーチ、高野球団本部長、谷本常務とともに前半戦の総括を行い意見交換。さらに、この日解散したチームは、2日間の休養日を与えられるが、これは金本監督の強い方針。ヘタなら練習しろ、ではない。夏反攻へ金本流の静養指令だ。

 首脳会談での全容は不明だが、交流戦以降苦境に立ったチームについて、活発な意見が出されたようだ。その夜、確認された金本流の幹に「休養の大切さ」がある。球宴前ラストゲームを前に神宮の室内練習場で円陣が組まれ、指揮官は選手を激励した。

 「前半戦やられたので全力で巻き返そう。借金が2桁もあるチームじゃない」。この訓示に付け加えられたのが、夏反攻への具体策。指揮官は声高に指令していた。

 「みんな、しっかりとメンテナンスをして、オールスター明け、やり返そう!」。一夜明けたこの日、指揮官はこの発言の意図を報道陣に問われ明確にした。「後半戦で勝つために、まずはコンディション。遊んでもいい、気分転換をしてもいいけれど、体のケアを中心にすること。とにかく、ケア。リフレッシュ、メンテナンス。後半のために休め!と…」

 金本監督は現役時代、自らを律し、必要とあれば休日を返上。鏡の前でバットを振り、ウエートトレで追い込む日もあった。だが指導者となった今、自身のルーティンを選手に強要することはない。下手クソは練習しろ!ではない。休まなかった指揮官が唱える積極的静養の意義。吉と出れば、コイの独走に待ったをかけられる。

 

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