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【プロ野球】

全イースタンの高橋純平 自己最速154キロをマーク

2016年7月15日 紙面から

全イ−全ウ 1回表2死三塁、巨人・岡本から空振り三振を奪う高橋=倉敷マスカットスタジアムで(古瀬哲裕撮影)

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◇フレッシュオールスター 全イ6−1全ウ

 純平、自己最速154キロ!! プロ野球の若手有望選手によるフレッシュオールスターゲームは14日、岡山県倉敷市の倉敷マスカットスタジアムで行われ、全ウエスタンの先発、ソフトバンク・高橋純平投手(19)が剛球を披露し、1イニング無失点に抑えた。全イースタンが全ウエスタン・リーグ選抜に6−1で快勝し、通算成績は全イの20勝27敗5分け。3点本塁打を放った巨人・岡本和真内野手(20)がMVPに選ばれ、賞金100万円を獲得した。

 初回2死三塁で迎えた巨人の岡本との対戦。高橋は世代屈指の潜在能力を見せつけた。追い込んだ後の5球目。岡本が完全に振り遅れてファウルとなった直球は自己最速の154キロを計測した。続く6球目も154キロをたたき出し、ファウル。ボールが前に飛ばない。

 最後は高めの150キロで空振り三振。この日MVPを獲得した巨人の将来の4番候補を力でねじ伏せた。この日投じた16球のうち、14球が直球。「きょうは1イニングなので思い切り腕を振ろうと考えていた。(三振は)狙っていた。毎球、全力。球はまだ速くなるぞ、という感じを見せられて良かった」。県岐阜商2年時にマークした最速152キロを2キロ更新。充実の表情で振り返った。

 一方で、悔しさも残った。先頭打者の楽天のオコエにも真っ向勝負。1軍で外野の定位置を確保している同じドラ1には前夜、メールで「全球直球勝負!」と“宣戦布告”していた。だが、まだ緊張が抜けきってない3球目、145キロを捉えられ、中越え二塁打。さらに2死からノーマークで三盗も許した。「真ん中にいった。さすが、1軍であれだけやっていると対応してくるなと。三盗も決められて、やられっぱなし」。思わずじだんだを踏んだ。

 1月の新人合同自主トレ中に左脚を痛めた影響で出遅れ、実戦初登板は5月28日の2軍戦。同学年のオコエは開幕1軍入りし、中日の小笠原も5月31日に1軍初登板。それでも、高橋に焦りはなかった。「他のチームの選手は関係ない。自分のチームでどうかということ」。首位を独走する1軍には昇格せず、黙々とトレーニングを続けた。

 一歩先を行く同期らとフレッシュ球宴という舞台でプレー。「球速を上げて、1軍に食らい付けるように頑張りたい。(オコエは)機会があればやり返す」。若手の登竜門で得た自信と経験を後半戦に生かす。(泉修平)

◆高校2年で152キロをマーク

 高橋は岐阜市の梅林中時代に早くも140キロ台を計測。県岐阜商高では2年秋の東海大会準決勝のいなべ総合(三重)戦などで最速152キロをマーク、昨秋ドラフトでは3球団が1位で競合してソフトバンク入団。2軍戦初先発だった6月26日オリックス戦では、高校時代の自己最速にあと1キロと迫る151キロを出した。

 

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