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【プロ野球】

先制ソロの坂本は4度目の敢闘賞

2016年7月16日 紙面から

◇マツダオールスターゲーム<第1戦> 全セ5−4全パ

 両軍無安打の静かな立ち上がりを動かした。4回だ。一発合戦の口火を切ったのは巨人・坂本だった。143キロの直球は食い込み気味に内角へ。宣言通りのフルスイングで捉えた打球は左翼席に届く先制ソロ。4度目の敢闘賞でGの主将としての存在感を示した。

 「強く振った結果、遠くに飛んでくれた。1本出したいと思っていたので良かった」。うれしさと悔しさが相半ば。それもそのはず。夢舞台での本塁打は4本目。それでも、どうしてもMVPに手が届かない。「1本打てて良かったですよ」の言葉には『あと一歩』の思いもにじんだ。

 坂本の記憶に残る名場面は06年の藤川とカブレラの勝負。直球の握りを見せた上で、真っ正面から火の玉ストレートを投げ込む姿だ。「球宴で本当に全部真っすぐというのは、今はない」。ファン投票で選んでくれた恩返しとして、打者の自分にできることは−。自問した答えがフルスイングだった。

 楽しみにしていた投手・大谷との勝負は実現しなかった。しかし、空振り三振だった初回の打席も『マン振り』で観客を沸かせ、6回の第3打席の右飛も一発を狙った結果だった。「いい雰囲気の中で楽しみながらできました」。最高の刺激を味わい、首位広島の追撃を狙う後半戦に向かう。 (井上学)

 

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