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【プロ野球】

大谷はHRダービー9発でV

2016年7月16日 紙面から

試合前のホームランダービーで優勝した大谷(横田信哉撮影)=ヤフオクドームで

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◇マツダオールスターゲーム<第1戦> 全セ5−4全パ

 全セが本塁打攻勢で競り勝った。4回に坂本のソロで先制し、5回にも筒香とバレンティンがソロを放った。9回にはルーキーの戸柱の2点適時打で加点した。先発の菅野が2イニングを完全に抑え、6投手の継投で反撃をしのいだ。全パは5回に長谷川がソロを放ち、9回には栗山の2ランで1点差にまで追い上げたが、届かなかった。

      ◇

 一刀流の日本ハム・大谷が場内を大いに沸かせた。初出場した球宴恒例のホームラン競争で見事優勝。弾丸ライナーあり、鮮やかな弧を描いたアーチありの計9発で、ファンの大歓声を浴びた。

 ファン投票で選出された4選手が7アウトまでの本塁打数を1対1で争う勝ち抜き戦。1回戦は両リーグ最多の29本塁打を放っているヤクルト・山田を6−5で撃破。決勝はDeNA・筒香を下したソフトバンク・柳田に競り勝った。先行の柳田は2本で終了。大谷は6アウトで1本のみという後がない状況から連続アーチ。最後はバックスクリーンへの特大弾で場内をどよめかせた。

 ファン投票で先発投手部門トップの30万25票を獲得。だが、10日のロッテ戦(札幌ドーム)で右手中指のマメをつぶし、特例で野手に専念した。「打ててよかった。こういうところ(本塁打競争)で盛り上げられてよかったです」。投げられなくてもバットがある。大谷は一刀流でもファンの期待を裏切らなかった。

 試合には2点を追う8回に代打で出場。巨人・マシソン相手に7球粘ったが、最後は157キロの真っすぐで三直に仕留められた。「フライを打ちにいったが差し込まれた。速かったです」。淡々と振り返った大谷は前を見据えた。「打つことしかできないので、そこでファンに楽しんでもらえるようにしたい。明日は勝てるようにバッティングで仕事をしたい」。第2戦(横浜スタジアム)も大谷から目が離せない。 (小林良二)

 

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