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【プロ野球】

阿部が9回に決勝打 コイ追う巨人5割復帰

2016年7月19日 紙面から

阪神−巨人 9回表2死二塁、阿部が左前に勝ち越し打を放つ。投手ドリス=甲子園球場で(市川和宏撮影)

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◇巨人2−1阪神

 巨人が競り勝ち、勝率5割に復帰。1点を追う6回2死三塁から山本の一塁内野安打で追い付き、9回2死二塁から阿部が左前へ決勝打を放った。2番手のマシソンが7勝目。阪神は最下位転落。打線がつながらず、最後はドリスが打たれた。

    ◇

 千両役者で巨人が後半戦を『快幕』だ。同点で迎えた9回。阿部のバットが決勝点をたたき出した。「いい当たりではなかったけど、いいところに飛んでくれたね」。打球は三遊間を破り、代走の鈴木が生還。借金を完済し、広島追撃のノロシを上げた。

 しぼみかけた好機に、主砲が再び息を吹き込んだ。無死一、二塁が走塁ミスで2死二塁となったところで、152キロを捉えた。「(点が)入りそうで入らない、少しフン詰まった展開。当たりがどうあれ、勝って良かった。こういう接戦を勝っていかないと」

 勝負どころを知るベテランが口元を締める。広島になく巨人にはあるもの。それは、言うまでもなく経験値だ。ベンチワークでも巨人に一日の長があった。2回2死二塁のピンチで外野手を前に出した指示が奏功。中前打に猛ダッシュした橋本到が本塁で刺した。一方、9回の決勝点は、阪神が2死後に外野を定位置に戻したことが裏目に出た。

 「(守備位置の善しあしは)一概に言えない。でも、ウチは毎年競り合いで勝ってきたチームやからな」と大西外野守備走塁コーチが胸を張る。1点を守り、必要な1点を奪っての1勝。高橋監督も「(阿部が)救ってくれた。さすがだなと思います。良いスタートを切れました」と目を細める。やはりコイ追撃の一番手は、このチームだ。 (井上学)

 

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