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【プロ野球】

DeNAの筒香が決勝ソロ弾含む2発

2016年7月20日 紙面から

ヤクルト−DeNA 9回表1死、右中間に決勝となるソロ本塁打を放った筒香=神宮球場で(北田美和子撮影)

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◇DeNA9−8ヤクルト

 DeNAが競り勝った。4回までに6点を先行しながら投手陣が崩れて8回、8−8に追い付かれた。その直後の9回に筒香のこの日2本目となる24号ソロで勝ち越した。山崎康が21セーブ目。ヤクルトはリーグ最速の50敗目を喫した。

 乱戦にけりをつける一撃が夜空を切り裂いて右中間席中段へ達した。DeNAの筒香が同点の9回、決勝の24号ソロ。「一発で試合が決まるので狙っていました」。秋吉の甘いスライダーを完璧にとらえ、してやったりの笑みを浮かべた。

 3回には内角高め、ボール気味のつり球を強振し「入ると思わなかった」という低い弾丸ライナーで右翼席最前列へ。驚きの23号ソロで敵地のファンをどよめかせた。

 1試合2発は今季5度目だが、ビジターでは初めて。今季24本中20本が本拠地の横浜スタジアムという「内弁慶」ぶりも打ち破り「意識しているのは周りだけ」と涼しい顔だった。

 54試合を残し、本塁打数は早くも昨季の自己最多に並んだ。「ずっと継続して取り組んできたことが求めているものに近づいている」。2年目を終えた2011年オフに米国に武者修行。前に突っ込まずに軸で打ち、バットを内側から出して反対方向中心に弾き返す打撃に取り組んできた。その過程で「小さくまとまるな」という批判も受けたが、体幹を鍛え、体内の感覚を磨くことで結果が伴ってきた。「自分の信念を変えずにやってきたのが一番良かった」と胸を張った。

 記録をどこまで伸ばすのか。「本数はまったく意識しない。試合に勝つことが大事。勝ったことがうれしい」。チームの勝利のため、アーチをかけ続ける。 (小林孝一郎)

 

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