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【プロ野球】

ソフトBの貧打深刻、2戦連続無得点 2位日本ハムと4.5差

2016年7月20日 紙面から

ソフトバンク−オリックス ベンチ前で円陣を組むソフトバンクナイン=ヤフオクドームで(三笘真理子撮影)

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◇オリックス4−0ソフトバンク

 オリックスの西は低めへの投球がさえて散発4安打に封じ、今季初完封の6勝目。6回にボグセビックの2号2ランで先制し、8回と9回にも1点ずつ加えた。ソフトバンクは2試合連続の零敗。武田が8回途中3失点で4敗目を喫した。

 何かがおかしい。逆転を信じて声援を送った観客の期待はあっけなく砕かれた。9回1死から本多が相手失策で出塁したが、柳田、内川が連続凡退。結局、わずか4安打で二塁すら踏めなかった。後半戦最初のカードで2戦連続の零敗。最下位オリックスに負け越した工藤監督は、強力打線の変調に首をひねった。

 「点が取れなかったからね。みんなが何とかしたいという気持ちがあるからこそ、それが逆(の結果)になったというのはあるかもしれない」

 5日の敵地での対戦で8イニングを無失点に抑えられた西を攻略できなかった。7月5度目の零敗。西に対しては17イニング連続無得点で2連敗を喫したばかりか、1人の投手に完封されたのは就任2年目の工藤監督にとって初の屈辱となった。

 策は講じた。今宮を5日のオリックス戦以来の1番、長谷川は8日楽天戦以来の5番で起用。前半戦で貯金30を稼いだ基本ともいえるオーダーに戻し、工藤監督は「本来の形。一番落ち着いて戦える」と説明した。その結果が零敗だけに、ショックも小さくはない。

 試合のなかった2位日本ハムとは4・5ゲーム差。優位には違いないものの、6月末には史上最速で優勝へのマジックナンバー点灯の可能性があったことを考えれば、独走とはいえなくなってきたのも事実だ。「いい方向にいかないこともあるのかな。こういうときもある」。工藤監督は自分に言い聞かせるように口にした。 (山本泰明)

 

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