北海道旅客鉄道(JR北海道)は8月29日~9月7日に札幌と函館をニセコ経由で結ぶ特急列車「ニセコ」号を運行する。北海道新幹線の終着駅、新函館北斗にも初めて停車するなど、本州方面からの旅行客の利便性を高めた。国際的リゾートとして知名度が上昇するニセコ地区への輸送力を強化し、新幹線の利用増にもつなげる。
3両編成の特急を1日1往復運行する。東京駅を午前9時36分に出る新幹線に乗れば、午後5時8分にニセコ駅へ着くダイヤが売りだ。車内ではニセコリゾート観光協会が地元産のジュースや飲むヨーグルトなどを提供して、リゾート気分を盛り上げる。
運行は「北海道新幹線開業記念 大人の休日パス」の利用可能期間に合わせた。同パスは新幹線を含め東日本旅客鉄道(JR東日本)とJR北海道の全線が乗り放題となる。首都圏―新函館北斗間の往復が正規料金に比べて約4割安いうえ、ニセコへも追加出費なしで移動できる。