【ロンドン=五十棲忠史】ソフトバンクグループは18日、英半導体設計大手ARM(アーム)ホールディングスを約240億ポンド(約3・3兆円)で買収すると発表した。

 日本企業による海外企業の買収案件としては過去最大になる。ソフトバンクは、世界の半導体大手メーカーを顧客に抱えるARMの買収により、あらゆるモノをインターネットにつなぐ「IoT」関連事業を強化する。

 ソフトバンクは、ARMの株主や公的機関の承認を得て、9月末までにARMの全株式を買い取り、完全子会社とする予定だ。買収資金のうち、2・3兆円を手元資金で賄い、残り1兆円はみずほ銀行から借り入れる。