第一生命 カンボジアに進出 生命保険販売へ

第一生命 カンボジアに進出 生命保険販売へ
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「第一生命」は、高い経済成長が続く東南アジアの中で生命保険の歴史が浅く市場の拡大が見込めるとして、日本の生命保険会社で初めてカンボジアに進出し、生命保険の販売を始める方針を固めました。
関係者によりますと、「第一生命」は、今月中にカンボジアの首都プノンペンに駐在員事務所を開設したうえで保険事業の免許を取得し、来年度中にも、カンボジアで生命保険の販売を始める方針を固めました。
第一生命では、カンボジアは経済成長が続く東南アジアの国の中でも若い世代が多いうえに、生命保険の取り扱いが4年前に始まったばかりで、今後市場の拡大が見込めるとして進出を決めたものとみられます。
日本の企業のカンボジアへの進出は、製造業や小売り業などで相次いでいますが、生命保険会社ではこれが初めてになります。
日本の生命保険業界は、人口減少が続く国内で需要の大きな伸びが見込めないうえに、日銀がことし2月に導入したマイナス金利政策の影響で金利全般が大幅に低下し、契約者から預かった資金の運用が難しくなるなど経営環境が厳しさを増しています。
このため海外で事業の免許を取得したり、地元の保険会社を買収したりすることで海外での収益力を高めようという動きが一段と活発になることも予想されます。