2016-07 / 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
著者の @tomoyaton さんから献本頂きました。ありがとうございます。
本書を読んでまず思ったことは「良い時代になったなあ」です。
私は 2000 年から Emacs を愛用しており、20 代の頃、多大な時間を使っ
て Emacs をカスタマイズしてきました。そこで習得した Elisp はプログ
ラマーとしての私に幅を持たせてくれましたが、実務でそのまま使える技
術ではありませんでした。
でも今は Atom があります。使い込めば JS や HTML/CSS を始めとした、
実務で即使える、最新の Web 技術を習得できます。
本書では第6章からがその本領発揮で、Chrome Developer Tools の使い
方に始まり、180 ページ目では Shadow DOM と Custom Elements まで解
説しています。
今は時間とか優先度とかの兼ね合いで乗り換えない予定ですが、隠居して
時間ができたら乗り換えるかも?
そうこう言いつつも、本書を読みながら久々に Atom をインストールして
みました。
Emacs と違って、ネイティブにサポートしている機能がいくつも見つかり
ます。
- Atom にはタブがありますが、Emacs には未だにありません。Elscreen
等を自分でインストールする必要がある上に、タブは 10 個までしか使え
ません。
- Atom は Git を標準でサポートしていますが、Emacs は vc.el という
不完全な形のサポートです。私は Magit に挫折して egg.el を使ってい
ますが、結構バギーです。
- Atom は markdown 等のリアルタイムプレビューをサポートしています
が、Emacs はしていません。[2015-04-05-1] のような涙ぐましい設定を
しています。
第3章は「筆者が最も注力した」と書かれているとおり、これから Atom
を使おうとする人に良さそうです。
Emacs ユーザにとって面白いのは、そこかしこに Emacs の風味を感じら
れるところ。脳内で Emacs のキーバインドと照らし合わせながら、ざっ
と読むことが出来ました。
『Emacs実践入門』の先に本書があるからなんでしょうね。
残念ながら見つけてしまいましたので、ここに記載しておきます。後者は
誤植ではないかも?
P104
(誤) 動作がわかりにくいかもれないので
(正) 動作がわかりにくいかもしれないので
P143
(誤) 少しばかりテンション下がります。
(正) 少しばかりテンションが下がります。
- Command Palette: Toggle (cmd-shift-p)
Emacs の M-x に相当。
- Key Bining Resolver: Toggle (cmd-.)
Emacs の F1-k に相当。Atom はキーに対応する関数(?)をリアルタイムに
表示する。
2016-07 / 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
最終更新時間: 2016-07-20 01:42