韓国法相、現職検事長の逮捕受け辞意表明

 金賢雄(キム・ヒョンウン)法務部(省に相当)長官が17日、チン・ギョンジュン検事長が収賄容疑で逮捕された事態を受け、大統領府に対し辞意を表明したことが分かった。

 チン検事長は17日未明、ネクソンの創業者である金正宙(キム・ジョンジュ)氏から10億ウォン(約9250万円)を受け取り、このうち約8億5000万ウォン(約7870万円)でネクソンジャパンの株式を購入し、3000万ウォン(約280万円)相当の高級乗用車「ジェネシス」を受け取ったとして逮捕された。このほか、義兄弟の名義で設立された清掃業者を通じ、韓進グループから134億ウォン(約12億4000万円)相当の業務を受注した疑いも浮上している。ソウル中央地裁は「犯罪事実が明確で、逮捕する必要性が認められる」として、検察が請求していたチン検事長に対する逮捕状を発行した。

 現職の検事長が汚職で逮捕されるのは前例のないことだ。金賢雄長官の辞意表明は、チン検事長が「株で大もうけ」したとされる疑惑について、法務部がこれまで生ぬるい姿勢を示してきたことに対し責任を取るとともに、法務・検察部門のトップとしての道義的な責任を取ったものとみられる。金長官の辞表が受理されるかどうかは、アジア欧州会合(ASEM)首脳会議への出席を兼ねモンゴルを訪問している朴槿恵(パク・クンへ)大統領が18日に帰国した後、決まるものとみられる。

全洙竜(チョン・スヨン)記者
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