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 ラブホテルや秘宝館などについて、日本で独自に発展した文化だとして光を当ててきた編集者の都築響一が、東京・渋谷のギャラリー・アツコバルーで個展を開催中だ。「神は局部に宿る エロトピア・ジャパン」展で、これまで各地で撮影した写真などを紹介している(31日まで。火曜休み、入場料千円)。

 ラブホテルの部屋には回転ベッドや滑り台が設置され、「イメクラ」と呼ばれる性風俗店ではオフィスや電車内が再現されている。会場には、驚くほど凝った演出の部屋の写真が並び圧巻だ。

 都築は「快感を直接高めるためではなく、面白さを追求して余計な方向に頑張ってしまう。日本人が到達した不思議な創造力を見せたかった」。閉館した秘宝館の展示物も並べる。「身近な街場にこんなに面白いものがある。それに気付けば、通り過ぎるだけだった場所の見え方が変わってくる」と話す。(丸山ひかり)