Mac の「写真.app」の中のオリジナル写真を取り出す
「Google フォト」が公開された。
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もう迷う必要はないだろう。写真のクラウド上への保管は「Google フォト」以外、選択肢はなくなった、「Google フォト」を選ばない理由がなくなった、とでも言うべきだろうか。もちろん、Google は突然サービスを停止することがあるので、「Google フォト」上だけに写真を保存するのはやめておいたほうがいい。
ということで、Mac の「写真.app」に入っている写真を全て「Google フォト」へアップしようと、「写真.app」に納められているオリジナルの写真の所在を確認するとともに、これを「Google フォト」へアップロードする。
そんなことをしなくても、「GoogleフォトにMacの写真.app内の元データ(オリジナル)をアップする方法 | 男子ハック.」なんて方法で直接全部の写真を「Google フォト」へアップロードしてしまう方法も紹介されているが、いつまで数十ギガのデータのアップロードにいつまでかかるか分からないのは困る。我が家は夜間はルーターの電気も PC 類の電源も落とすので、アップロードは自分でコントロールしながらやりたい。なので、写真.app の中に入っているオリジナルの写真を直接アップしたいのだ。だが、写真.app のオリジナルは、撮影した年、月、日ごとにフォルダが分かれて保存されているために、「ここからここまで」と写真を指定して「Google フォト」へアップすることはできない。そもそも「Google フォト」で「写真.app」のオリジナルの写真の保存先ディレクトリを指定することができない。Mac ではそこは見えないようになっているからだ。
ということで、手動でどこか別のディレクトリへ「写真.app」のオリジナル写真をまるごとコピーして集める必要がある。
まずは「写真.app」のオリジナルの写真の保存場所はどこだろう?と探す。
Finder を開いて、「ピクチャ」を開くと「写真 Library.photoslibrary」というものが見える。
これを二本指タップ(PC で言う右クリック)してメニューを出し、「パッケージの内容を表示」を選択する。
すると中のフォルダが見えてくる。この中の「Masters」というフォルダの中にオリジナルの写真や動画が格納されている。
先に述べたように、上図の通り年、月、日ごとに分かれて保存されているのだ。
さて、Finder で場所は確認できたが、いままでの全てを一箇所へ簡単に集めるには GUI ではとても面倒でできない。そこで「端末」アプリの登場だ。写真の実態のある Masters でファイルだけを探して、適当な場所へコピーすればいいのだ。
例えば、デスクトップに「GP」(Google Photos の略…)というフォルダを作り、そこへコピーしてくるには以下のコマンドでできる。ただし、容量を確認しておかないと、今、「写真.app」で使っている容量とほぼ同量の容量を消費するので注意しないといけない。
以下のコマンドは、内容が分かっている前提で書いてある。例えば、「~%」がプロンプトを表していることが分からない人は、この作業は続行しないほうがいいかもしれない。私はログインシェルを zsh にして設定をいじっているからプロンプトは「~%」だが、Mac デフォルトでは bash ?であれば、もしかしたら「~$」となっているかもしれない。うるさい注意はこれくらいにして先に進める。
デスクトップに「GP」フォルダを作成して、コピーしてくる写真の容量を確認。
~% mkdir Desktop/GP
~% du -sh Pictures/写真\ Library.photoslibrary/Masters
28G Pictures/写真 Library.photoslibrary/Masters
上記の通り、私の場合は 28GB の容量があることが分かる。では、早速「GP」フォルダへ「写真.app」のオリジナルファイルを全てまとめて持ってきてみよう。
~% cp -p `find Pictures/写真\ Library.photoslibrary/Masters -type f` Desktop/GP/
はい、これだけ。容量や HDD か SSD かでコピーの速度は変わるが、それほど時間はかからないだろう。ちなみに、別のホストへコピーすることだってできる。ただし、相手が Linux などの UNIX 系の OS である前提というか、ssh server が実行されているホストである前提だが。
~% scp -p `find Pictures/写真\ Library.photoslibrary/Masters -type f` foo@192.168.1.7:Mac/photos/
上の例は、192.168.1.7 というホストへ foo ユーザの $HOME/Mac/photos/ ディレクトリ以下へ Mac の「写真.app」の写真をコピーする例だ。
さて、これでブラウザや「Google フォト」のアプリで、コピーしたフォルダの写真を 100 とか 200 とか、日付単位で指定して「Google フォト」へアップしていけばいい。
いや、素晴らしいサービスをありがとう!Google 様。
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