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「免疫療法」併用で1人が死亡

小野薬品工業、6例に重篤な副作用が発生

 小野薬品工業(大阪市)は19日、肺がんなどの治療に使われる抗がん剤「オプジーボ(一般名ニボルマブ)」と自由診療の「免疫療法」を併用した患者で6例に重篤な副作用が発生し、うち1人が死亡したと発表した。同社では十分な知識・経験を持つ医師の下で投与を受けるよう呼びかけている。

     オプジーボは免疫機能を抑制する分子に働きかける新タイプの薬剤。投与する医療機関や医師には厳しい要件がある。同社によると死亡したのは肺がんの60歳代の男性。要件を満たした施設でオプジーボの投与を開始した後、自由診療のクリニックで、リンパ球を体外で活性化して戻す治療を受けていた。

     日本臨床腫瘍学会の大江裕一郎理事長(国立がん研究センター中央病院副院長)は「死亡例は、通常のオプジーボ使用例では見られない激烈な症状の副作用だ。自由診療の『免疫療法』とオプジーボを併用すると、激しい副作用があることが報告された初めてのケースだ」と話している。【高野聡】

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