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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

「勝つ人」は絶対に諦めない。武井壮の新刊「勝つ人」をレビューしてみた

おススメ本

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こんにちは、Shinです。ぼくは武井壮がかなり好きです。

過去にはこんな記事も書いています。

www.outward-matrix.com

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武井壮と各界のアスリートとの対談をまとめた本が出たので、早速買って呼んでみました。こちら、「勝つ人」です。

彼の思想がガンガンに入っているアツい本でした。早速レビュー行きましょう。

自分のためだけでは、報われることはない

武井壮は、幼少期の頃はかなりの苦労をしていたようです。また、せっかく十種競技で全日本チャンピオンになっても、彼が報われることはありませんでした。

武井壮:子供の頃から何にもなくて、生活苦しくて、親いなくて。自分で飯作って、部活して、洗濯して、勉強して。学校の成績が良くないと奨学金もらえないから学校に行けないというプレッシャーがあって。そんな中でちょっとずつ育って、大学でやっと陸上に出合って、よし、この種目で勝負しようと、十種競技を始めたのが大学3年のとき。

そこから約3年かけて全日本のタイトル取るまでは、世界で一番トレーニングしたと思う。で、タイトル取ったけど、競技がマイナーすぎて誰にも知られることがなくて。それが何よりもショックで、辛くて悲しくて寂しくて。

タイトル取ったらスターになれると思ってたんですよ。それこそ去年のラグビー日本代表みたいに、ブームになると思ってた。でも何にもならなかったから、それがね・・・・・・。

この経験から武井壮が学んだのは、「世の中の誰かを喜ばせることの大切さ」でした。

武井壮:今はそれは僕自身の勉強不足だったなってすごく反省していて。その競技を選んだのは自分だし。しかも競技している間も、勝ったあとも、世の中の人に「あの人のことを見たい」と思ってもらえるアピールを一切していなかった。僕のスポーツの力は、自分の能力だけだった。

世の中に向けて誰かを楽しませるとか喜ばせるとか勇気を与える力はなかったと気付いたときはショックでした。それを経験して、じゃあどうすればいいんだろうって悩んで。 

勝負に賭ける情熱、そしてそこに注ぎ込むリソース、最終的に日本一になるコミットメントなど、武井壮は紛れもなく一流のアスリートです。そんな武井壮が言う、「世の中に向けて誰かを楽しませるとか喜ばせるとか勇気を与える力はなかった」という言葉は、とても重いです。

徹底的にリソースを投下して力を磨き続けることに加え、「どうやったら他の人の役に立てるのだろうか?」と考え続けることが大事ですね。

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「勝つ人」は絶対に諦めない

この本でさまざまなアスリートと対談してきた武井壮。彼が見出した「勝つ人」の特徴とはいったいなんだったのでしょう。

武井壮:今回の本でもいろんな「勝つ人」の話を聞いたんですよ。勝ちたい人もいたし、勝った人もいたし、でもみんな勝ったときの話は出てこないんですよ。

畠山:どういうときの話が多いんですか。

武井壮:勝つ技術とか、絶対勝てる方法とか意外とみんな知らない。なんで彼らが「勝つ人」かっていうと、すごく難しいんだけど・・・負けなかったっていう。 

畠山:すべてに対してですか。自分に対して?

武井壮:みんな恐怖と不安がずっとあったのが、聞いているとすごく分かるんだよね。それを手放すのは簡単じゃん。でもそこはみんな負けてないのね。

今回話を聞いたのは、引退した人も多いんだけど、みんな諦めが悪い。勝つことも戦うことも諦めない人たちだった。世間にはいっぱい諦めた人がいるけど、たとえば日本代表の仲間とか諦めないでしょ。歳取っても、身体ぼろぼろになっても。大野均さんとか。

畠山:あの人変人ですけどね。灰になってもまだ燃えるって言ってる人ですから。あの人がやってたらもう何も言えないです。いくら隠れてお酒飲んでても(笑)。

武井壮:だからみんな愛おしい。顔と身体と声が違うだけで、コアの部分はみんな一緒ね、勝ちを諦めきれない可愛い少年少女。筋肉とか技術とかでちょっとずつ大きくして「負けないぞ」っていう自分をつくって、威嚇して、ときには部屋でひとりで泣いて落ち込んで、でも外に出たら、また強がってみたいな、ずっとそれがやめられない愛おしい人たちでした。

いいですねー。こういうストレートな言葉はぼくはとても好きです。 

当たり前のことなのですが、勝つまでやればいつか絶対勝てるんですよね。もちろん途中でフィールドを変えるかもしれませんし、ボッコボコに負けてもう立ち直れないと思うこともよくあるでしょう。

しかし、その中でも諦めず喰らい付き、最終的に結果を出す人こそが「勝つ人」ということなのでしょう。

ぼく自身、大した才能もなければ能力もありません。でも、せっかくこんな良い条件の下でいろんなチャレンジができるのだから、いろんなことに対してやり続け、途中でうまく行かなくても腐らず、最終的には「勝つ人」になってやろうと意を新たにしました。

「自分のため」教には耳を貸さず、「勝つ人」になろう

もう何度も言及しているのでだんだんと飽きてきたのですが、「自分が幸せになるために好きなことだけやろう、スローな生活をしよう」という主張は、ぼくは嫌いです。

せっかくいろんなことができるのだから、何かに集中して自分の力を磨き、世の中人のためになる「勝つ人」になりたいです。まだまだ道は遠いですが、「諦めず」トライしていこうと思います。