スペイン警察は7月18日、任天堂のモバイルゲーム「Pokemon GO」の配信開始を受け、この拡張現実(AR)ゲームを安全に楽しむためのガイドラインを発表した。
警察からのアドバイスには、プレイヤーが歩いているのは“現実の世界”であり、信号や自動車の存在などに注意しなければならないといった助言も含まれる。
Pokemon GOは現実世界で近隣を歩き回り、スマートフォンの画面に表示される架空のキャラクターを捕まえながら楽しむゲームだ。
スペイン警察は17日、バルセロナの自動車専用道路のトンネル内に侵入していた日本人観光客2人を保護。その後、このガイドラインを発行した。スペインのメディアによると、2人の日本人観光客はPokemon GOをプレイ中にポケモンを捕まえようとしてトンネルに入り込んでいたという。
Pokemon GOは公開からわずか1週間で大ヒットとなっている。
スペイン警察はプレイヤーに対し、Pokemon GOでGPS(位置測定システム)を使うということは、自分の位置情報が他人に知られるということであり、強奪や窃盗の標的にされやすくなるだけでなく、自宅が留守だと知らせることにもなると警告している。
実際、ポケモンを探すために暗い路地や危険な地域に入り込んだPokemon GOプレイヤーが犯罪者の標的にされるという事件が全米各地で起きている。
スペイン警察はプレイヤーに対し、レアなポケモンを捕まえようと興奮のあまり注意散漫にならないよう警告し、安全第一で楽しむよう呼び掛けている。
Pokemon GOは今月6日から米国やオーストラリア、イギリスなどで順次リリースされ、スペインでは15日に配信が開始された。Pokemon GOの人気は一気に爆発し、任天堂の時価総額はわずか1週間強で約170億ドル上昇している。
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