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【芸能・社会】

「海の声」英語でカバー マット・キャブが自ら翻訳

2016年7月19日 紙面から

英語バージョンの「海の声」で、この夏を盛り上げたいというマット・キャブ=東京・赤坂のユニバーサルミュージックで(中西祥子撮影)

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 auの人気CMシリーズで浦島太郎役の桐谷健太(36)が歌って大ヒットした「海の声」を、シンガー・ソングライターのマット・キャブ(29)が初めて英語でカバーした。軽快で切ない曲は、自ら翻訳した英詞で解放感が加わり、今夏のキラーチューンになりそうだ。

 米サンフランシスコ出身のマットは、フィリピン系米国人。テレビ番組を通じて中学生のころから日本に興味を持ち、日本語を学習。上智大学に1年間留学後、いったん帰国、2010年に再び来日してキャリアを積んできた。「海の声」は、「ひまわりの約束」(秦基博)などJポップのヒット曲を全曲英語でカバーしたアルバム「ONGAKU2」(27日発売)に収録される。上智時代の先輩、クリスタル・ケイの「何度でも」やプロデュースを手掛けた和田アキ子の「THE MUSIC」も入れた。

 「自分も海育ちなので去年、初めてCMを見た時にすごい感動して、すぐに歌いたいと思った」とマット。一日中ワンフレーズの翻訳に苦労した曲もあるが、「海の声」は意外に早くできたという。夏らしいアレンジも施した自信作。桐谷や作曲したBEGINの島袋優らと面識はないが、「ぜひお会いしてコラボしたい」と笑顔を見せた。

 現在、全国でミニライブを展開中で、「みんな楽しんでくれる。年齢が上の人も踊ってくれるのでうれしい」と手応えは十分だ。アルバムは福山雅治「家族になろうよ」などを英語でカバーしてヒットした「ONGAKU」の3年ぶり第2弾になる。

 「日本の音楽が好きなので世界に広めたい。欧米の曲は、恋愛やセックスがテーマになることが多いけど、日本の曲は家族や季節とか幅広いし、メロディーも素晴らしい。人のエモーション(感情)に触れる」とJポップにすっかりほれ込んでいる。これまで、a−nationなどに出演した実績はあるが、「自分のステージで、思い切り歌ってみたい」。夢は、日本武道館だ。

<マット・キャブ> 1987年6月4日生まれ、米サンフランシスコ出身。父親が教会で音楽を演奏する仕事をしていて、音楽があふれる環境で育った。5歳からクラシックピアノを学ぶ。高校時代にバンド活動。2010年に来日後、英会話講師として働いたが、YouTubeにアップした映像が音楽関係者の目に留まり、音楽活動を本格化。「海の声」ヒットに向けて断酒中。米国に両親と兄、姉がいる。

◆菜々緒「いらっしゃーい」 神奈川県の逗子海岸

 「海の声」が流れたauのシリーズCMで、乙ちゃんを演じる菜々緒(27)が18日、神奈川県の逗子海岸海水浴場で「au海の家 乙ちゃんの竜宮城オープニングセレモニー」に出席した。「CMの世界観が本当に作り上げられているので感動しますね」と驚いた様子。海水浴客に「いらっしゃーい」「日焼け対策ちゃんとしてね〜」などと気さくに声をかけていた。

 

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