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【格闘技】

井上尚弥、9月に3度目の防衛戦

2016年7月19日 紙面から

9月4日に3度目の防衛戦を行う井上尚(中)、世界前哨戦を行う井上拓(左)とプロデビュー戦を行う清水=東京都内のホテルで(藤本敏和撮影)

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 ボクシングの大橋ジムは18日、東京都内で記者会見し、所属する2階級王者で「怪物」の異名を取る現WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23)の同級3度目の防衛戦を9月4日に神奈川・スカイアリーナ座間で行うと発表した。挑戦者は同級3位のペッチバンボーン・ゴーキャットジム(30)=タイ。3階級王者ローマン・ゴンザレス(29)=ニカラグア=戦との軽量級頂上決戦が現実味を帯びてきており、弾みをつけるための重要な一戦となりそうだ。

 会見後の囲み取材で、次戦の相手ペッチバンボーンの名はほとんど出てこなかった。話題は“ロマゴン”こと、ゴンザレスのことばかり。井上と同じスーパーフライ級に階級を上げ、ゴンザレスが9月10日にWBC同級王者・クアドラス(メキシコ)戦で4階級制覇を目指すことが決定。両者が同階級となり、世界中のボクシングファンが切望する井上との対戦が急速に現実味を帯びてきたためだ。

 「楽しみになってきました。自分にとってスーパーフライ級の体重がきつくなる前に上がってきてくれてよかった。統一戦になれば盛り上がっていいんじゃないですか」と井上。その目がギラリと光った。軽量級ながら豪快KOを連発する井上と、最も完成されたボクサーとされるロマゴン。これまでも両陣営ともに意識した発言をしてきただけに期待は高まる。

 もちろん、直近の次戦へ気を抜くつもりはない。ペッチバンボーンは2012年に現WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)とのノンタイトル8回戦に僅差で判定負けするなど、10〜13年に5度来日して1勝4敗の選手だが、13年12月以降は現在まで16連勝中と当時とは様変わりしている。

 「前戦は(両拳を痛めた影響で)判定に終わっているので、今回はインパクトを残すためにもKOを狙っていきます」。怪物・井上は生まれ育った座間で強敵を粉砕、ロマゴンとの世紀のビッグマッチをたぐり寄せる。 (藤本敏和)

 

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