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中国になぜ巨大な新型原子力潜水艦が出現したか?

中国になぜ巨大な新型原子力潜水艦が出現したか?

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数日前、中国のインターネットサイトに中国の原子力ミサイル潜水艦プロジェクト094の刷新バージョン(中国人ユーザーらの名称では094A)の写真が登場した。新原潜の造船の目的について、ロシア人軍事専門家のヴァシーリー・カーシン氏はスプートニクに次のようにコメントしている。

「原子力潜水艦は前の刷新バージョンに比べ、ミサイルシャフトの部分に大きな『瘤』が突き出ていること、また胴体部分の線にほかの変化がいくつか見られる点が異なる。

中国のネットユーザーらが最初に出した帰結はこの原潜は新型潜水艦発射弾道ミサイルJL-3を搭載したものろうということだった。このJI-3は先行するJL-2よりも射程距離が長い。

こうした結論に至るにはそれなりの根拠がある。中国は海南島に原潜造船のための基本基地を建設した(一方で従来の造船基地はチンタオ付近に依然として残されているが)。これは南シナ海における中国艦隊が弾道ミサイル搭載の独自の原潜を確保するという実際上のチャンスと関係するだけではない。JL-2ミサイルの射程距離は8000キロを超えない。このため南シナ海からは米国まで届かないものの、アジア全体に配置されている米同盟国にある米軍基地であれば、いかなる場所も攻撃することができる。たとえば日本がそうだが、この方角は今あるMD、将来的なMDの両方においてあまりカバーされておらず弱い。だがこのミサイルは主要な課題を解決することができない。それは米国の核抑止だ。中国はここのところ射程距離の長い新型ミサイルの開発に取り組んできた。だが厳格な言い方をすれば、そうしたミサイルが軍備に加わる段階にあるとする論拠は現時点ではない。

JL-3が軍備に加わった場合、どんな事態になるのか? すでにある、JL-2搭載のプロジェクト094の4隻の原潜はどうなるのか? 新型原潜に比較すれば、今ある4隻の能力はかなり限定的だ。にもかかわらずこれを使用して安全保障を図ろうとすると多量のリソースを浪費することになる。米国領を攻撃できるたった1隻の船だけで艦隊を構成するなど意味のないことは歴然としている。

これから中国がとりうる行動パターンの1つとしては既にあるプロジェクト094の原潜を作り直すというものだ。これからJL-2が搭載された旧式のミサイルセクションを切り離し、新たなセクションを載せる。こうした解決方法は技術的には可能だが、かなりの費用がかかる。
それよりより現実性が高いのはいまあるJL-2搭載の094型を艦隊に残し、地域抑止力の基盤を作るというものだ。現在唯一のJL-3ミサイル搭載の094Aは新たな兵器システムを極めるための移行的モデルとなり、094Aに続いて新たなシリーズとして24基のJL-3ミサイルを搭載できるより巨大な原潜として096プロジェクトが作られるだろう。」

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武器・兵器, 中国
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  • catss4
    ハーグで仲裁にあたった法律家はアメリカ、フランス、ポーランド、オランダ、ドイツの出身。事実上、中国とアメリカの争いであり、このメンバーを見るだけで結果は明らかだった。
     この問題をPCAに持ち込んだのはベニグノ・アキノ3世。
     アメリカの支配層と関係が深く、中国と話し合うことを拒否していた。
     この地域は歴史的に何度も支配者が入れ替わり、欧米の植民地にもなっていて複雑な問題を抱えている。当事者が話し合うしかないのだが、それを最も嫌っているのがアメリカだ。

     PCAの仲裁を利用してアメリカが軍事的な挑発、例えば軍艦や軍用機をこれまで以上に露骨な形で送り込んでくる可能性が高い。当然、中国もそうした展開を予測、対抗してくると見られている。その海域へ安倍晋三政権は足を踏み入れているわけだ。
    plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201607170000
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