大飯原発の揺れ評価 田中委員長「見直さない」
福井県にある大飯原子力発電所で想定される地震の揺れが、過小評価のおそれがあると指摘した原子力規制委員会の元委員と、田中俊一委員長らが面談し、元委員が規制委員会の再計算で過小評価が裏付けられたと述べたのに対し、田中委員長は再計算に用いた評価手法は確立していないとして見直す考えがないと述べました。
大飯原発で想定される地震の揺れを巡っては、原子力規制委員会の島崎邦彦元委員が、審査で使われた計算式では過小評価になるおそれがあると指摘しましたが、規制委員会は今月13日、別の計算式による再計算の結果が、審査で了承された値を下回ったなどとして、今の想定を見直す必要はないとしていました。
これについて、19日に島崎元委員は田中委員長らと面談しました。
島崎元委員は、再計算で過小評価が裏付けられたなどと指摘したのに対し、田中委員長は再計算の結果は、条件の設定が不十分で信頼性が低いうえに、使った計算式では、地震の揺れが計算以上になる「不確かさ」の考慮を、どこまですればよいかなどが確立しておらず、地震の評価手法を見直す考えはないと伝えました。
今回の再計算を巡っては、ほかの専門家からは、より詳しい検討や今の想定の手法が妥当かどうか検証が必要だとする指摘も出ています。
面談で田中委員長は、まず専門家の間で、手法を確立させてほしいと島崎元委員に求めました。
これについて、19日に島崎元委員は田中委員長らと面談しました。
島崎元委員は、再計算で過小評価が裏付けられたなどと指摘したのに対し、田中委員長は再計算の結果は、条件の設定が不十分で信頼性が低いうえに、使った計算式では、地震の揺れが計算以上になる「不確かさ」の考慮を、どこまですればよいかなどが確立しておらず、地震の評価手法を見直す考えはないと伝えました。
今回の再計算を巡っては、ほかの専門家からは、より詳しい検討や今の想定の手法が妥当かどうか検証が必要だとする指摘も出ています。
面談で田中委員長は、まず専門家の間で、手法を確立させてほしいと島崎元委員に求めました。