フランス南部ニースで起きたテロ事件で、実行犯のモアメド・ラウエジュ・ブレル容疑者(31)が犯行の直前、犯行に使ったピストルについて携帯電話でメッセージを送っていたことがわかった。仏検察が18日の記者会見で明らかにした。捜査当局は送信相手の身柄を拘束し、事件への関与を調べている。
検察担当者はメッセージの内容の詳細は説明しなかった。地元メディアは捜査関係者の話として「他の五つの武器を持ってこい」などと送ったと報じている。当局は武器提供やテロ計画の後押しなどに関わった可能性があるとして6人の身柄を拘束し、共犯者の有無を調べている。
また押収されたパソコンから、同容疑者が事件が起きた「プロムナード・デ・ザングレ」で開催予定の大型イベントを調べたり、過激派組織「イスラム国」(IS)が宣伝に使うホームページなどを繰り返し見たりしていたこともわかったという。事件の8日前からあごひげを生やし、周囲にはその意味を「信仰心だ」と説明していたといい、当局は過激思想に最近染まっていったとの見方を示した。ただISやその関係者との接点は確認できていないとした。(パリ=高久潤)
新着ニュース
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!