工藤会幹部を韓国・釜山で逮捕 拳銃所持し潜伏

【釜山聯合ニュース】韓国の釜山警察庁・麻薬(薬物)捜査隊は19日、拳銃を所持して南東部・釜山市内の住宅に潜伏していた日本の特定危険指定暴力団工藤会(本部・福岡県北九州市)の40代の中堅幹部を銃砲・刀剣・火薬類管理法と麻薬類管理法違反の容疑で逮捕したと発表した。

 警察が7日深夜に踏み込んで検挙した際、この容疑者の枕元には実弾8発が装てんされた拳銃「TT30」1丁と実弾11発があったという。警察はまた、潜伏先から覚せい剤のメタンフェタミン956グラムと使い捨て注射器約1000本、登山用ナイフ2本、現金2200万ウォン(約200万円)を発見し、押収した。韓国国内に潜伏した外国の暴力団員から拳銃を押収したのは今回が初めて。

 警察によると、この容疑者は在日コリアンで、工藤会の元組長の遺族を脅迫した容疑で日本の警察に追われ、約1年半前の昨年1月26日に日本から韓国に逃れた。日本の警察庁は2日後に国際刑事警察機構(ICPO)を通じて指名手配した。

 拳銃や実弾は、昨年9月ごろ日本からの貨物に隠して釜山へ密輸したとされ、韓国での通関検査の不手際が指摘されている。 

 また、この容疑者は昨年11月、中国から韓国に入ってきたメタンフェタミンを日本へ密輸してほしいと在日コリアンの男から頼まれ、今年6月6日にソウル近郊の京畿道・水原でメタンフェタミン956グラムを受け取り、潜伏先に保管していた疑いも持たれている。日本に住むこの男が別の事件で死亡したことから、容疑者はほかのメタンフェタミンの販売先を探していたという。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース