頭痛薬を飲んでも頭痛が治らない…。もしかしたらそれ、虫歯が原因の頭痛かもしれませんよ。というのも、虫歯は放っておくと頭痛を併発することがあり、頭痛と虫歯には意外と深い関係が隠されているのです。虫歯を放置しておくと、痛い歯をかばって噛み合わせが変化してしまうことがありますが、そうした変化が頭痛を引き起こすひとつの要因になります。虫歯の放置は身体の至るところに影響が波及するので、ぜひとも早めに歯医者で治療をしたいところです。
虫歯を放置すると何が起こる？
虫歯を放っておくと、まず耐えがたい歯の痛みを感じることになります。歯痛は集中力を損ない、仕事や勉強にも身が入らなくなるでしょう。さらに虫歯を放置してしまうと、場合によっては歯が欠けたり、あるいは折れたりしてしまうことも考えられます。虫歯の悪化によって歯を失うというケースは珍しくありません。また、虫歯は歯そのものだけでなく、歯茎や神経にまで影響を与えます。虫歯菌が神経や歯の骨に侵入することで、副鼻腔炎や骨髄炎を発症することもあります。さらに頭痛を伴うなど、虫歯の放置は何も良いことがないので、早めに治療を施すということが肝心です。
すぐに病院へ！脳静脈血栓症
虫歯の放置は口内の虫歯菌を放置することでもあります。虫歯の症状が進行すると歯に穴を開けてしまうことがありますが、その穴から虫歯菌が血管に侵入すると脳静脈血栓症という病気を引き起こしかねません。血管に混入した虫歯菌が脳まで達すると、脳内の血管の流れが阻害され、静脈に炎症が起きて血栓が生じてしまうことがあります。脳動脈血栓症は激しい頭痛を伴うだけでなく、脳内の血液循環が阻害されれば、場合によっては命の危険さえ考えなくてはなりません。もし虫歯と同時に刺すような激しい頭痛を感じる場合は、頭痛外来などで専門的な治療が必要にもなってくるでしょう。虫歯で命を落とすなんて大袈裟だと感じるかもしれませんが、虫歯を放置してしまうことでこれだけの大事に発展してしまうこともあるのです。虫歯は放置せずに、いち早く歯科医で治療をしなければならない病気だということを自覚しましょう。
虫歯が原因で顎関節症になることも
虫歯になるとどうしても痛みのある個所を避けて物を食べるようになってしまいます。確かにそうすることで虫歯を刺激せずに物を咀嚼することができますが、そのような食べ方は噛み合わせに重大な障害をもたらしてしまうことがあります。虫歯をかばって咀嚼することで、噛み合わせが悪化してしまうのです。こうした偏った咀嚼を続けたことによる噛み合わせの悪化が、顎関節症となって現れるケースがあります。顎関節症とは、顎の関節が変形してしまうという症状のことで、顎関節症の症状が悪化すると激しい頭痛を引き起こしたり、口を大きく開けられなくなったりなどの弊害を伴います。場合によっては、頭痛や顎の痛みだけでなく、首や肩にまで痛みが波及してしまうこともあるため、やはりこの場合も早めの治療が肝心になります。
知らず知らずのうちに緊張型頭痛に
虫歯による噛み合わせの悪化は、顎関節症だけでなく緊張型頭痛をも引き起こします。緊張型頭痛とは、噛み合わせの悪化によって身体のバランスが崩れてしまうことで発症する頭痛です。緊張型頭痛の症状は突然やってきます。そしてかなり重い痛みが頭を襲います。緊張型頭痛は肩こりや首のこりなどを合わせて引き起こすこともあり、発症すると厄介な頭痛です。日ごろの姿勢の悪さなどから発症するケースもありますが、虫歯による噛み合わせの悪化によって発現することも多い頭痛なので、虫歯の治療で解消できることもあります。もし虫歯と頭痛を併発している場合、虫歯によって頭痛が引き起こされている可能性を疑ってみましょう。
「頭痛い」と感じたら
虫歯になると頭痛を引き起こす可能性があるということを、まずは理解しておきましょう。虫歯による頭痛は最悪の場合、命の危険が及ぶケースもあります。虫歯の長期間の放置は百害あって一利なし。頭痛があろうがなかろうが早期に治療することが大切ですし、もし激しい頭の痛みを感じたらすぐに歯科医や頭痛外来などで診てもらうようにしましょう。
虫歯ってバカにならないんだな…。脳に血栓が出来るだなんて、ホント危ないじゃないか。
そうなんです。虫歯はただ痛い、歯に穴をあけるだけでなく、骨を貫通すると血管内をめぐり、脳にまで達する事があるんです。大事に至る前に、たかが虫歯…と思わずに治療してくださいね。
歯医者嫌いなんだけど…さすがに怖くなってきたから、たまには行くよ…。
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