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北朝鮮が弾道ミサイル3発発射 韓国を威嚇、600キロ飛び日本海に落下か
【ソウル=名村隆寛】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮南部の黄海北道(ファンへプクト)黄州(ファンジュ)付近から19日午前5時45分ごろから6時40分(日本時間同)の間に、3発の弾道ミサイルが日本海方向へ向けて発射された。いずれも500~600キロ離れた日本海に着弾したとみられる。
聯合ニュースは、ミサイルは韓国全土を射程におさめるもので、スカッドC短距離弾道ミサイルと推定されると伝えた。
米韓両国は今月8日、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対処する米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備を発表。これに対し北朝鮮は、配備場所が確定され次第、制圧のための「物理的対応措置」を実行すると表明していた。
韓国国防省は13日に、米韓の合意に基づき、THAAD韓国南部の慶尚北道(キョンサンプクト)・星州(ソンジュ)に配備すると発表しており、今回のミサイル発射はこれに反発したものとみられる。
一方、北朝鮮北東部の豊渓里の核実験場で車両や人の動きが確認されたとの情報がある。韓国統一省は18日、「北朝鮮はいつでも核実験ができる準備状態にあるようだ」と明らかにしており、在韓米軍と韓国軍では警戒態勢をとっている。