【競泳】池江、50バタで4種目日本新!リオ本番100でメダル見えた!

2016年7月11日6時0分  スポーツ報知
  • 4個目の日本新記録を達成した池江は指で4を表す

 ◆競泳 三重県選手権最終日(10日、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿水泳場)

 リオデジャネイロ五輪競泳代表の池江璃花子(16)=ルネサンス亀戸=が、非五輪種目の50メートルバタフライ決勝で加藤ゆかの記録を0秒45、自己記録を0秒47も更新する25秒50の日本記録をマークした。

 昨年10月から6度目の日本記録更新。五輪前最後の実戦で50、100メートル自由形、100メートルバタフライに続く、萩野公介(21)=東洋大=に並ぶ最多4種目の記録保持者となった。スーパー女子高生は、勢いそのままリオへ乗り込む。100メートル自由形決勝は54秒27だった。

 合宿中の疲れた体にむちを打った。池江のスピードは最後まで落ちない。「絶対に出したい気持ちが強くて、レースが近づくにつれて気持ちが高まっていった」。50メートルバタフライで、有言実行の日本記録をたたき出した。本番前最後の実戦で4種目の日本記録保持者となり、リオへ弾みをつけた。

 池江陣営が本職の100メートルバタフライで決勝に残るために掲げている目標タイムは自己ベストの57秒55を上回る56秒台。村上二美也コーチは「そのためにも今回の日本記録が必要だった。思うように行った」。ロンドン五輪の銅(56秒94)、昨年世界選手権は56秒台なら銀メダルに手が届く。五輪種目ではないが、50メートルで25秒50を記録したことは、間違いなく100メートルでのメダルへつながる。

 女子高生旋風の予感がする。この日、淑徳巣鴨高の1学年先輩で200メートルバタフライ代表の長谷川涼香(16)が国体東京都代表選考会で2分6秒00の今季世界ランク3位のタイムを出したことをレース前に知り「負けてられない」。すぐに長谷川にLINEをした。「メダル圏内ってすごいね」。返ってきた返事は「璃花子には負けるよ」。切磋琢磨(せっさたくま)を続けている。

 10月以降、約8か月で6度目の日本記録をマークした。今大会で4種目の日本記録保持者となりながら満足はしていない。「中学の時は試合の度に記録を塗り替えていた。日本記録も長い水泳人生でもっとたくさん出していきたい」。欧州遠征から帰国直後の先月の東京都高校選手権でも日本記録。その後も壮行会など多忙を極めたが「疲れながらでも目標タイムを狙っていくところが彼女の強さ」と村上コーチ。

 11日には三重合宿に参加中の日本代表メンバーで伊勢神宮へ必勝祈願へ向かう。「お参りした方が気持ちがあがる。味方が増えたと思えるかも。パワーをもらってきます」。五輪では8日間で日本勢最多の7種目、最大18レースを泳ぐことになる16歳は、さらなるパワーアップをしてリオへ向かう。(高木 恵)

五輪

  • 楽天SocialNewsに投稿!
その他
今日のスポーツ報知(東京版)