「うれしたのし大好き2016真夏のドリカムフェス」に参戦して来ました。
戦でした。本当に…
経緯はこうです。
一緒に行こうと思っていた娘の友人達がことごとく出勤となり、行く相手がいなくなった娘が仕方なく私を誘ったのでした。
「ドリカムは好きだけど…フェスって何?」
聞けば、会場は神宮外苑つまり屋外。時間は13時開場で、終わるのが20時…
「無理です。」
「大丈夫大丈夫。入退場自由だし疲れたら座っていればいいし途中で帰ってもいいし。」
「絶対に(´・д・`)ヤダ 紫外線キツイしきっと最年長だし絶対に熱中症で救急搬送されるし~!」
「最年長ではないよたぶん。大丈夫大丈夫。」
というわけで出かけたのですが、一番心配だった気温は曇天のお陰であまり上がらなかったのが救いでした。
でも…
JR信濃町駅構内のトイレは長蛇の列。
駅前にはフェス客の人、人、人…
トイレに行っておこうかと駅ビルに入ると驚愕の行列で、コンビニに行っても同じ状況…というより更に酷い…
会場入りする前に、トイレ難民となった母娘。
でも、私の本能が穴場を見つけたので事なきを得ました。
どこかって?教えません。
会場に入る行列は最後尾がどこか解らないほど延びていて、人が向かう方向にひたすら歩きました。行列は、会場を通り越して神宮球場や秩父宮ラグビー場も越えて青山通りの手前でUターンしました。
これは遠足ですか?
コンビニに入った時に、何か買えばよかったよ~!腹減ったよ~!(水だけは持っていた)
会場入りする前に体力をほぼ使った感がありましたが、入場口を見てテンションが少しだけ上がりました。
最年長問題ですが、そんな事はありませんでした。
若者だらけかと思いきや、幼児からお爺ちゃんお婆ちゃんまで三世代家族で参加というのもザラでした。
ふーん。フェスってそうなんだ~と目から鱗。
開始ギリギリに着いたためお目当てのグッズを買えず、私のトイレ騒ぎのせいだと不機嫌になる娘氏…
決められたブロックに、入り口で貰ったシート(←小さい…)を敷くのですが、敷くスペースなどもうない位にキツキツでした。
すると、敷いたままどこかに行っている人のシートを何食わぬ顔でチャッチャと詰めて、自分のシートを敷く娘氏。
実際、これくらいしないと座るスペースなどありませんでした。
暑い…
息苦しい…
ここは、満員電車の中ですか?
場所を確保したと同時に、オープニングでした。
入場口で貰ったチラシのタイムテーブルには
「ねえ、もしかしてドリカムって7時まで出てこないの?」
「へへへ(←確信犯)」
ドリカムと渡辺直美しか知りません。
ファンの方、ごめんなさい。
シートに座ったままではエコノミークラス症候群を発症しそうだったので、適当に会場をブラブラしていました。
でも、食べ物を買うにも大行列、トイレも大行列、缶チューハイは600円。
ニッポン人、我慢ヅヨイ…
えーと。
レキシは何か面白くて歌も上手かったです。
ファン達が稲みたいなのをブンブン振っていました。
でんぱ組は、うちのブロックにいたファン達のヲタ芸が凄くて皆がそっちの方を見ていましたね。
振りがバッチリ決まっていて見ごたえがありました。
渡辺直美は、一流のパフォーマンスを見せてくれました。世界で通用するレベルでした。
他のバンド達も上手だったよ。うん。(←ざっくりでスマン)
DREAMS COME TRUEは大好きなアーティストだけれど、生で聴くのは初めてでした。
私がコンサートに来たのは、何年ぶりだろう?
娘がSPEEDの大ファンで、東京ドームでの解散コンサートについて行ったっけ。
パートの同僚達は同世代だけれども、それぞれ嵐やSMAPやEXILEや福山雅治のファンクラブに入っていて、皆コンサートの前後はテンションが高くって。彼女たちの話題についていけませんでした。
私は高いチケット代や、気がねしながら有休を取る事や、グッズを買い漁る彼女達の気持ちも今まで理解出来ませんでした。
でも群衆の中、大音響の中、大きな声を出して一緒に歌ったり踊ったりするのはなるほど、楽しいわね…なんて思ったりしました。
ドリカムの時間には夕闇に包まれて、ステージが一層輝きを増していました。
うねるような大声援の中、私はぼんやりと考えていました。
空に星のようにキラキラと光るものがあって、それはヘリか小型飛行機なのだけれど
あの光が、ここに墜落して来たらどうしよう。
そんな風に考えてしまう私は、やっぱりどこかおかしいのでしょう。
でも、それは落ちる事はなく私達の上をゆっくりと旋回していたので、撮影カメラが積んであったのかも知れません。
ああ、私は以前よりも元気になったのだなと、心底思いました。
数年前だったら、こんなに大勢の人がいる所には来れませんでした。
スピーカーから絶え間なく流れる大音響のリズムにも、1分と耐えられませんでした。
ドリカムは、私が知っている曲ばかりを歌い、観客と一緒になって歌いました。
そしてラストの頃、ぶ厚く広がっていた黒い雲にすっと切れ目が入り、丸い月がそっと顔を出したのです。
月もステージを覗いて見たかった。そんな風に思えました。
「何度でも」では、美和さんが声を振り絞るようにして
諦めたって
諦めなくたって
諦めたって
諦めなくたって
明日は来るから
私にも
あなた達にも
おんなじように
明日は来る
明日が来るなら
もしかしてその明日が
何度も諦めたくなった
でも、諦めなかった
待ってた
待ってた
待ってた
待ってた、10001回目かも知れない
うろ覚えですがこんな感じのシャウトをして、2万5千人が震えました。
そう、いろんな事を簡単に諦めてきたよね私。
ひとつくらい、そう、ひとつくらいは諦めないでこれからは生きていこう。
そんな事を思った、超私的なフェスの感想でした。