ドイツ アフガン少年がおので列車乗客襲う

  • 2016年07月19日
襲撃犯は列車から逃げたが、警察に射殺された Image copyright EPA
Image caption 襲撃犯は列車から逃げたが、警察に射殺された

ドイツ当局によると、同国南部ビュルツブルクの近くで18日、アフガニスタン人移民の少年がおのやナイフで旅客列車の乗客を襲い、4人が負傷した。警察は少年を射殺した。

警察によると、負傷者のうち3人が重傷で、1人が軽傷。このほか14人がショック状態で病院で治療を受けた。襲撃の動機は明らかになっていない。

バイエルン州のヨアヒム・ヘルマン内相は公共放送ARDに対し、少年は17歳のアフガニスタン人の難民で、現場近くのオクセンフルト在住だったと語った。少年は保護者なしでドイツに来たとみられるという。

ヘルマン内相は、当局は少年が犯行時に上げた「なんらかの叫び声」について調べていると語った。ドイツのメディアは、目撃者の話として、少年が「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだと報じた。

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Image caption 列車の車両内には血痕が残る(18日)
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Image caption 現場に到着した救急隊の車両

列車はビュルツブルクとトロイヒトリンゲン間を走るローカル線。警察の広報担当者は、「ビュルツブルクに到着した直後、男がおのとナイフで乗客を襲った」と語った。

少年は列車を降りて逃げようとしたが、追跡する警官に撃たれて死亡した。

少年の動機はいまだに明らかになっていないものの、ベルリンで取材するBBCのデイミアン・マクギネス記者は、隣国フランスで相次ぐイスラム過激主義者による攻撃がドイツ国内でも起きるのではないかと懸念が高まっていると話す。

今年5月には、ミュンヘン近郊の駅で、「アッラーフ・アクバル」と叫んでいたとされる男性がナイフで周辺の人を襲い、1人が死亡、3人が負傷した。

男は精神科病院に入院。当局は男性とイスラム過激主義との関連は見つからなかったとしている。

Image caption ビュルツブルク(Wurzburg)はドイツ南部に位置する

(英語記事 Germany axe attack: Assault on train in Wuerzburg

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