100店舗以上の九州の美味が集結し、入場料3500円を払うだけで食べ放題となる「食フェスふるまい!宮崎」が7月17日、宮崎市の大淀川河川敷で開催されました。
九州の美味を堪能できる「宮崎・ふるまい!」はチケットがあれば全品無料で食べ歩きが出来る食フェス。第1弾とありますので、今後第2弾が開催されるのだろうと予想されます。
会場となったのは、宮崎市にある大淀川の河川敷。
入場ゲートから入ると135店舗のお店が「宮崎グルメ」「海風レストラン」「スイーツパラダイス」「メンラー街道」など10のカテゴリに分けられて並び、
会場中央にはお客さんが座るレジャーシートエリア、テントエリアを設け、一番奥にはお笑い芸人によるライブなどが行われるメインステージという作りになっていました。
イベントが終わり一夜明け、ニュースなどでは「1万人以上の家族連れなどが訪れ大盛況」と伝えられましたが、実際には熱中症患者が続出して救急車ラッシュ、まさに「地獄絵図」の光景が広がっていたというのです。
一体どういうイベントだったのか、振り返ってみましょう。
■「時間とお金を返してくれ」苦情殺到!
何から言っていいのか分かないぐらい言いたいことは沢山あるが、とにかく金と時間を返してくれ
同じ運営で第二回があったら…ただでも行きません。金貰っても行きません。いけと言われたら金払って断るレベル。友達も行かせません。まして県外からの方には絶対にお勧めできません。死人が出てない事を祈るだけ
これは主催者は初回トラブルですからといって言い逃れ出来るレベルではないと感じました。「被害者の会」が、あれば参加したいぐらいの最悪イベントでした。
「金と時間を返せ」「被害者の会があれば参加したい」「死人が出ていない事を祈るだけ」と穏やかではありません。もう少し詳しく見ていきまそう。
「会場までたどり着けない」
写真を良く見ると、左の堤防沿いだけでなく、入場口のある右の川沿いまでぐるっと行列です。炎天下のなか2時間以上、ひたすら並ばなければなりませんでした。もちろんシャトルバスでこの行列にたどり着くのにも2時間以上かかったようで…
県外から参加しました。14時半に着きましたが長蛇の列。バスも大きなバスが来ると思いきや20人位しか座れず、ジャンジャン来るかと思ったら中々来ない。炎天下の中二時間は待ちましたよ。会場に着くと、もう17時半‼
会場に着くまでに3時間…。開催前からテレビで大きく宣伝をしていたこのイベント。県外からの参加者も多いのに、悪印象しか残せませんでした。
汗だくでやっと着いた入場門でお湯のようなお茶をもらい、入っても座るとこもない、日影も人でうめつくされ、ほんと皆さんが言うとおり、地獄絵図....
地獄絵図…。
一言!死ぬかと思いました。まず、ゲートまでどんだけ回り道させて歩かせるのかと。子供たちもやっと歩いたと思いきや、炎天下のなか椅子もテントも少なく立ちっぱなしで、ほんと楽しみにしてただけがっかりです!命を優先にして2時間もたたず会場から出ました!
大人にとっても子供にとっても地獄。
辿り着くまでの距離の長さに子供はバテる。誰がどう見ても熱中症になる状況。子供の水筒は既に空っぽ。ドローンは死にそうな私たちを空から見てました。最高のイベント風景ではなく死にそうな人たちを撮影…ドローンより先にやることなかったですかね。
そんな状況のなか現れたドローンに怒りを覚えたとおっしゃる方も多数いらっしゃいました。15時から開始でしたが、ひたすら炎天下で待たせられて、体力ばかり奪われる。
さらにこのイベントには、あるルールがありました。
1時半に会場に着き、炎天下の中行列に並ぶこと1時間。途中お茶がふるまわれましたがあの暑さの中1時間待ちはきついです
この日の気温は34度。湿度が64%ありましたので、体感温度は40度にも上ります。
飲料水の持込不可としておきながら、1・2時間も炎天下に放置し、配った水は入口付近でのぬるい水一本。そして追加の飲料水は会場のどこで配布しているのか本部役員も知らないというお粗末な対応も目立った。
やっともらえてもぬるいお水。スタッフの対応も悪すぎます。
飲み物の持ち込み禁止になっている割に、生ビールは2時間程度で売り切れ、ペットボトルもぬるいと隣の人が言っているのが聞こえる始末。...
ドリンクやビールを別料金で購入できるブースもありましたが、もちろん長者の列で、ビールは早々に売り切れ。酷過ぎます。
「テントやレジャーシートも持ち込み禁止」
さらに、テントやレジャーシートも持ち込み禁止のルール。こちらが会場の写真ですが、ぎゅうぎゅうのすし詰め状態で、15000人の来場者に対し、用意された座席数は1000席!この人数は想定内なのに圧倒的に数が足りていません。
熱中症対策は自己でできる限りしたつもりですが、入場者数に対しての屋根付きの席数の少なさや、座る場所の制限。さらにテントの持ち込みやレジャーシートの持ち込みの禁止。
少ないですね。
あまりにも座席とテントが少なすぎて、お年寄りでも子連れでも妊婦でも、炎天下の中立っていないといけない。小さなお子さんを連れている方々が多すぎて可哀想でした。
3連休のど真ん中。ご家族で来場されている方がやはり多いですので、辛い状況です。
「品切れ続出!食べたいのに食べられない!」
食フェスなのにどこも1時間以上並ばないとありつけません。「10万食」用意してあるとの事でしたが開場1時間後には売切れ続出でした。
会計はないからスムーズに進むかとおもいきや、全く進まず、どの店も並ばないと食べられない。また並ぶ時間が異常。飯を食いに来てるのに待ってる間に気分が悪くなり、食べたいものも食べれず。
販売ブース前には日陰がありませんからキツイですよね…。
食べ物は午後9時までいて3品しか食べられず、しかも唐揚げなんか1人一個しかくれないし猫のエサにもなりません。その一個を貰う為に炎天下の中1時間半待ち、売り切れ店も多い、開始1時間で売り切れなんて、なんなん?
本当酷い。
店の前に長蛇の列!やっと食にありつけましたが、次に並ぶにも二品目で30分~1時間待ち。しかも炎天下!子供さんや妊婦さん、障害のある方、高齢者等々。汗だくで、日陰が少なくて、店前は長蛇の列!地獄絵図でしたよ‼
ここも地獄絵図…。
集団訴訟して返金を!一口も食べれなかった。
酷過ぎますね。さらにその並ぶ列もぐちゃぐちゃで、最後尾も分からない状況で割り込みする人も続出。スタッフの誘導もないので、とにかく段取りが悪すぎます。
健常者でもきついのに高齢者や妊婦さん、車いすの方や小さな子供さんには正に「地獄」だったはず。熱中症で倒れた方が出たのも納得でした。舞台イベントがドクターストップでいったん中止になったことは、前代未聞でした。
医者の判断で、お昼のイベントが途中で中断となりました。
イベント最中に医者から熱中症の増加によるイベント中断要請があったがこれはお医者さんファインプレーだったと思います。
はなわ、パンクブーブー、野性爆弾などによるイベントや、ヒーローショーなどお子様向けイベントも盛りだくさんでしたが、それどころじゃありませんよね。
炎天下の中座る席もなく、立ったままの人多数、こんな状況下のなか熱中症には気をつけて下さいと言われても説得力ゼロ。3000円以上払って食べれたのは3品でした。ふるまいどころか地獄をふるまわれました。嫁は熱中症にかかり緊急搬送…絶対2度ときません。
奥様は大丈夫でしょうか…。
救急車で運ばれる女性を見ました。御主人、子供たちと救急車に乗っていく姿を見て胸が痛みました。なぜ飲み物持ち込み禁止にしたのですか?熱中症になるに決まってるじゃない‼
おっしゃる通りです。熱中症患者で救急車ラッシュとなりました。
授乳室があると聞いていたがただのテントの下。環境が悪過ぎる。回りからは見られ、ママたちは円になって隠しながら授乳。扇風機なし。
仕切りもなく、授乳している様子が丸見え。授乳室の環境も悪すぎます。
妊婦さん、おじいちゃんおばあちゃん、小さい子ども達まで、ほんとにぐったりしてました。子どもの笑顔を奪うイベントって初めて。ほんとに亡くなる方が出なくて良かった。熱中症になりに行くようなもんでした。命を脅かすようなイベントはもうしない方がいい
「子どもの笑顔を奪うイベント」とは…。
参加された方々の声を聞くと、どれだけ劣悪な状況だったのかがよく分かります。イベントは15時開始で、そこまで暑くなるとは予想していなかったのか、それとも夕方からは涼しいとでも思ったのか…。とにかく原因は「主催者の意識の甘さ」に尽きます。
ちなみに「後援」に宮崎県と宮崎市の名前はありますが、あくまで主催は「ふるまい実行委員会」、主管は「株式会社 KAZE&Co.」と「株式会社スパークリング」となっており、山ほどくる後援依頼の中の一つとして恐らく流れ作業的に許可を出したと思います。県や市に苦情も来ているようですがまさかこんな事態になるとは…
■SNSへ「書き込み停止」にした事で怒り爆発の状況
公式Facebookへの止まない苦情に対し、7月19日未明、主催者よりこのように書き込みがありました。
苦情は「誇張された情報」とし、
謝罪は「Facebookの誤認で投稿が出来なかった」とまるで子供の言い訳。
おまけに「書込み停止」にしたことで、更に参加者の苦情が爆発している状況となっています。何なんでしょう、この主催者は…。
まずはこの酷暑の中で、飲食物の持ち込みを禁止したことが何よりも間違いですし、更に、入場方法、シャトルバスの運行、テントの数、トイレの数、スタッフの教育、品切れの対応、ごみ処理、そもそも会場自体の広さ不足など、とにかくレベルが低すぎる運営でした。
このイベントはお祭りのように無料ではなく、来場者は「全員がお客様」です。主催者側はその金額に見合う商品やサービスを提供する義務があります。
飲料は持ち込み禁止にするなど、ビジネス利益ばかりを優先し、お客様への配慮がなさすぎた主催者。いまだに謝罪の言葉一つもありません。苦情や意見と真摯に向き合い、誠実な対応が求められます。