「この街が大好きだと神に誓って言えるが、この街は私を愛しているのだろうか」。モントレル・ジャクソン氏(32)は今月8日、フェイスブックにこう書き込んだ。バトンルージュ警察の一員として10年目を迎えたばかりだった。「制服を着ればとがめるような憎しみに満ちた目で見られるし、制服を脱げば私を危険な人間だと思う人もいる」
当局によると、ジャクソン氏のほかに、41歳の新人警官とイーストバトンルージュ郡保安官事務所の45歳の保安官代理が銃撃で死亡した。負傷した3人のうち1人は重体だという。
ルイジアナ州のジョン・ベル・エドワーズ知事は17日午後、「地域を守り、地域に尽くすために命を懸けた男たちが殺され、言葉もない」と述べ、事件を「警察に対する絶対的に悪質な攻撃」と表現した。
バトンルージュでは今月5日、37歳の黒人男性アルトン・スターリングさんがコンビニ店の駐車場で白人警察官に取り押さえられ、射殺される事件が発生。以来、警察と地域住民との関係は緊張が続いている。ある警察当局者は17日、抗議デモが続いているため、警官は2週間近くにわたって働きづめだと語った。
スターリングさんの事件から3日後、ジャクソン氏は「今は試練の時だ」、「どうか心が憎しみに染まらないようにして欲しい。この街はより良い街にならなければならないし、より良い街になるはずだ」と記した。
「私は勤務で街に出ている。抗議デモの参加者でも警官でも友人でも家族でも誰でも、ハグが必要だったり、祈りをささげたくなったら私がいる」。ジャクソン氏の死後、この投稿はインターネット上で拡散された。
ジャクソン氏の義理の父親であるロニ・ジョーダン氏はジャクソン氏について、「心が広く」「寛大で温和な男」だったと語った。ジャクソン氏は家族を心から大切にしていて、他人を助けることにも一生懸命だったという。「彼は素晴らしい男、紳士的な男で、いつも人助けをしていた。自分の仕事をきちんとすることに価値があると信じていた」
ジャクソン氏には妻と4カ月の息子がいる。ジョーダン氏によると、妻は抗議デモにひどく胸を痛め、2週間前に体調を崩した。ジョーダン氏は先週、ジャクソン氏と近くの池に釣りに出かけたときに、妻や家族のもとに戻ってこられるように気を付けて仕事をしなさいと伝えたという。
ジョーダン氏がジャクソン氏の死を知ったのは17日午前11時半ごろ。教会の礼拝中にメールが届いた。その後、20人ほどの親族がルイジアナ州デナムにあるジャクソン氏の自宅に集まった。数人の近隣住民も弔問に訪れた。
ジョーダン氏は「近所の誰もが彼を愛している」と語った。
By JENNIFER LEVITZ and TRIPP MICKLE
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