超大型望遠鏡、オリオン大星雲の史上最深部に迫る

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無数の星が生まれている場所。

ヨーロッパ南天天文台がチリの超大型望遠鏡(VLT)で、オリオン大星雲を史上もっとも奥深くまで捉えることに成功しました。



太陽から1350光年の距離にあるオリオン大星雲は、直径約24光年の大きさがあります。肉眼でも見える明るさで、オリオンの剣(ベルトの下に見える、縦に3つ並んだ星)の上のしみのように見えます。オリオン大星雲の中では今も無数の星が生まれている最中で、それらの星の紫外線によって輝いています。

この画像の撮影には、VLTに搭載された赤外線装置HAWK-Iが使われました。単に美しい画像が撮れただけではなく、新たに低質量の天体が数多く発見されてもいます。

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Image: ESO/H. Drass et al.

この観測によって、オリオン大星雲の中にある惑星サイズの天体の数がこれまで把握されていたより多かったことがわかりました。恒星と惑星の中間にあたる褐色矮星も、過去の調査の10倍も発見されています。

フル解像度の画像はこちらにあります。

source: Royal Astronomical Society

George Dvorsky - Gizmodo US[原文

(miho)