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【軍事ワールド】
〝トップ・ガン〟がAIに惨敗 摸擬空戦で一方的に撃墜 「子供用パソコンがハード」に二重のショック
囲碁や将棋で人間に勝つまでに成長したAI(人工知能)が、戦闘機同士の空中戦でも人間を打ち負かした。米シンシナティ大学と産業界、米空軍が共同で開発した戦闘機操縦用の人工知能(AI)の「ALPHA」が、元米軍の敏腕パイロットと模擬空戦を行い、圧勝したのだ。しかもAIを作動させるハード(機器)の価格はわずか35ドル(約3600円)。将来の空の戦いにもはや人間の出番はなく、操縦席のない“無人戦闘機”が飛び交うことになりそうだ。 (岡田敏彦)
無敵の撃墜王
前後左右に頭上まで、青い空を映し出した映像パネルに覆われた一室。中央の“操縦席”に座ったベテランパイロットは、AIが操縦する機体とシミュレーションの空中戦を行う。大規模なゲーム施設のようだが、この仮想空間でAIが人に圧勝したことを、同大学の学内誌のほか米ニューズウイーク誌や英デイリーメール紙(いずれも電子版)などが6月末に報じた。
同大の院生らが産官学の共同で開発したAIの「ALPHA」とシミュレーターで模擬空戦したのは、元空軍大佐のジーン・リー氏。米海軍での「トップ・ガン」にあたる、米空軍のエリートパイロット養成機関「戦闘機兵器学校」を卒業した経歴を持ち、操縦技術は折り紙付きだ。
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