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『スター・ウォーズ』のスピンオフ映画、『ローグ・ワン』が今年のクリスマスに公開されるわけですが、そのオープニング・クロール(Opening crawl)、すなわち短文による舞台設定の扱いがどうなるか? ということに関し、様々な憶測が飛んでいます。

華々しい交響曲とともに宇宙の果てに吸い込まれてゆく、墓碑を思わせるテキスト……これほど「スター・ウォーズらしさ」を感じさせるオープニングは無いでしょう。




しかしルーカス・フィルムのキャサリン・ケネディ社長は:

これは社内で議論の真っ最中の事だけど、『ローグ・ワン』ではオープニング・クロールを使用しないことにたぶんなると思う。


と語っています。

『ローグ・ワン』は『スター・ウォーズ』シリーズの40年に及ぶ歴史の中で、初の実写スピンオフ作品であり、エピソードⅠ~Ⅶのように正史として通し番号が振ってある物語とはハッキリ区別された語り口(narrative)が必要になるというわけです。

観客に(これは『スター・ウォーズ』の正史ではない)ということを意識させる、もっとも簡単なやり方は、オープニング・クロールを、何か別の手法に変えてやることです。ディズニー(ティッカーシンボル:DIS)は『ローグ・ワン』が成功すれば、次々にスピンオフ映画を撮るつもりなので、それらのスピンオフ映画は、スピンオフなりの、新しいひな形を、今回、設定してしまうチャンスに恵まれているわけです。

『ローグ・ワン』の公開は12月16日です。次の『スター・ウォーズ:エピソードⅧ』は2017年12月15日、『ハン・ソロのスター・ウォーズ・アンソロジー』は2018年5月25日、『スター・ウォーズ:エピソードⅨ』は2019年に公開予定です。