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秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香

なぜ一流のリーダーはゴールドの腕時計を身につけないのか

能町光香 [株式会社リンクCEO 人材育成コンサルタント 一流秘書養成スクール校長]
【第34回】 2016年7月19日
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一流のリーダーはゴールドの腕時計が好きだとしても、身につけないそうです

 「どの腕時計を選べばいいのか迷ってしまう」
 「腕時計を購入するのに悩んでしまう」

 そんなことはありませんか?

 皆さんのような多忙なビジネスエリートの方たちにとって、「腕時計」は、時を刻んでくれる重要なアイテムのはず。「腕時計」選びに慎重になるのは、責任のある仕事を抱えている証なのかもしれません。

 皆さんは「腕時計」を「つける派」、それとも「つけない派」のどちらでしょうか?

 最近では、スマートフォンなど他の機器で「腕時計」代わりとなるものが増えてきました。そのため、「腕時計」を身につけない人が増加しています。

 さて、リーダーたちはどうなのでしょうか?

 一流のリーダーたちは、必ず「腕時計」を身につけています。ところが、ある「腕時計」だけは身につけないようです。

 その「腕時計」とは、どんなものでしょうか?

 それは、「ゴールドの腕時計」です。

腕時計の輝きを借りるようでは
リーダーとして一人前ではない

 こんなエピソードがあります。

 これは、役員(以下、A氏)と秘書の私との間のやりとりです。出張を終え、新幹線に乗り一息をついている時のことです。A氏は、光り輝く「腕時計」が並ぶ雑誌の誌面を見ながらこう言ったのです。

A氏:「ゴールドの腕時計は、観賞用にはいいかもしれないな」

私:「観賞用ですか?」

A氏:「そうだ。ビジネスの場ではふさわしくない」

私:「でも、ゴールドの腕時計をお好きな方が多くいらっしゃると思いますが」

A氏:「あぁ。金の価値を重視する国に住む人たちは、ゴールドの腕時計は魅力的だろう。海外の空港に降り立った時、真っ先に金を販売している光景を目にするとその国の人たちがいかに金を大切にしているかわかるものだ」

私:「国民性にもよりますね」

A氏:「そうだな」

私:「でも、Aさんはなぜ職場でゴールドの腕時計をおつけにならないのですか?」

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能町光香(のうまち・みつか)[株式会社リンクCEO 人材育成コンサルタント 一流秘書養成スクール校長]

青山学院大学、The University of Queensland大学院卒業。10年間、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクなどの一流企業のトップエグゼクティブの秘書として活躍し、数々の業績を残し、組織から高い評価を受ける。その後、人材育成コンサルタントとして独立。2013年に、日本での秘書人材育成の必要性を痛切に感じ、「一流秘書養成スクール」を創設。上司の右腕として活躍できる「真のエグゼクティブ・アシスタント」の育成を目指し、豊富な経験に基づく実践的な解決方法を伝える講演や企業研修、コンサルティングをおこなっている。また、サービス・ホスピタリティ・アワード審査委員を務めるなど、経営における「サービス・ホスピタリティ力」の重要性を説き、サービス・ホスピタリティ・マネジメントの普及啓蒙を行う。主な著書に、20万部のベストセラー「誰からも気がきくと言われる45の習慣」(クロスメディア・パブリッシング)など著書多数。
公式ホームページ:http://www.link2u.co.jp/


秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香

この連載では、10年間秘書を務め、現在では一流秘書の育成に携わる能町光香さんが、経営層に近いところで働く秘書だからこそ垣間みることができた、一流の人たちの仕事術についてお伝えしていきます。
 

「秘書だけが知っている仕事ができる人、できない人 能町光香」

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